2023.08.14
『FIBAバスケットボールワールドカップ2023』に出場する男子日本代表候補の渡邊雄太(フェニックス・サンズ)が8月9日、都内で行われたジョーダン ブランドのイベントに参加し、高校生向けにトークショーを行った。
8月25日に開幕するワールドカップ1次ラウンドでは、ドイツ、フィンランド、オーストラリアと強豪揃いのグループEに入った日本。現代表で唯一のNBAプレーヤーとして活躍が期待される渡邊は、約2週間後に開幕が迫る今大会について「自国開催というのはなかなかできない経験。結構大変なグループに入っちゃったなというのはあるんですけど、全員で勝つための良い練習ができている。あと2週間できることをしっかりやって、25日のドイツ戦に臨めればと思います」とコメント。
無事に出場することになれば、2019年の中国大会に続いて自身2大会連続2度目のワールドカップとなるが、「期待され続けて、結局世界では全然勝てていない状況。今回も連敗だったりとか、パリ五輪(※今大会アジア最上位が出場権獲得)にチームを連れて行けない場合は、日本代表を引退しようかと思っています」と、あらためて今大会にかける強い思いを明かした。
大学進学のタイミングで渡米したこともあり、長らく世界の猛者たちに揉まれてきた渡邊。バスケットボールを通じて“世界を感じる”場面も多々あったようで、「日本を含むアジアの国に負けるのは恥だと欧米の国々は思っているように感じる。実際に国際大会で結果を残していないので、自分たち(日本)のことを舐めているような…。そこはまだまだ世界との壁を感じたりします」と実体験も交えながら振り返る。
それでも、「アメリカは特にコート上では、バスケが上手い・上手くないでリスペクトをもらえるかどうか、信頼できるのかを見極められる。『こいつは信頼できない』となれば全然パスが来なくなりますし、逆に雄太は使えると思われればすごくパスをくれる。シンプルというか、変な情がないというか、上手い・上手くないでハッキリと分かれてしまうと思いました」と、自らの価値をコート上で証明し続け世界最高峰の舞台まで這い上がってきた日々を振り返った。
イベントに参加した高校生へ向けては、「今の自分に満足して欲しくないということと、これから壁に当たることもあると思うけど、壁に当たるということは、上を目指しているということだから。壁に当たった時に『あぁ、もうだめだ』と思うこともない」と、挑戦し続けることの重要性を強調。
「俺も高校生のときは全然下手だったし、今もNBAのなかでは下手だけど、まだまだ自分はやれると奮い立たせてやっている。悲観的になる必要はないし、そうなった時に『もっと成長したい』と思えるかどうかで大きく変わってくる。これから沢山努力して、この中からNBAやWNBAでプレーする選手が出てくることを願ってます」と、未来ある若者たちにエールを送った。
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