2020.02.06

キャプテン髙田真希の出場が懸念されるも女子日本代表がOQT初戦を総力戦で挑む

試合会場にて練習を行う女子日本代表
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 現地時間6日(日本時間7日)よりベルギーにて開催される「東京オリンピック予選」(以下OQT)。日本はすでに東京オリンピックの出場権を得ているが、FIBAのレギュレーションにより参加し、ベルギー、カナダ、スウェーデン(グループA)と対戦する。

 出場が決まっているとはいえ、『東京オリンピックで金メダル』を目標とする日本にとっては、本番前の数少ない欧米チームとの公式戦。そのため、「2019年はすごくレベルアップになった年だったので今回も続きたい。カナダは(世界ランキング)4位。ベルギーもセンターはWNBAのMVPを取った選手がいて、すごいチャレンジ。このチャレンジは好きだし、負けたくないです」(トム・ホーバスヘッドコーチ)と、オリンピックの前哨戦ともいえる今大会に全力で挑む構えだ。

 今大会のメンバーには昨年9月のアジアカップ4連覇に貢献した本橋菜子(東京羽田ヴィッキーズ)や渡嘉敷来夢(JX-ENEOSサンフラワーズ)を始め、11月のアジアのOQTで活躍した吉田亜沙美(JX-ENEOS)、宮下希保(アイシン・エィ・ダブリュ)といった選手たちが名を連ねた。だが、今回は日本の主軸である宮澤夕貴(JX-ENEOS)が不参加に。「オリンピックなら別ですが、メディカルスタッフとも話をして今回は休むようにしました。ただ、大きなケガではなく、(2月22日より再開する)Wリーグにも出ると思います」とホーバスHC。日本が誇るシューターは足のケガにより大事をとった形となった。
 
 しかし、チームはベルギー入り後に髙田真希(デンソーアイリス)が腰を負傷。「髙田はぎっくり腰です。今回は出られるかは分からない。選手のケガなどもあり、今は決してでベストの状態ではないです」とホーバスHC。それでも、「他の選手がステップアップできれば」と指揮官は前を向いた。

 渡嘉敷も「今いるメンバーでしっかりと戦うことが大事。一人一人が役割が明確になっているので、それをどれだけ出せるかだと思います」と力強く語り、髙田と同じポジションの大﨑も「心細さはありますが、チームとしても個人としても『チャレンジ』なので、今自分のやるべきこと、仕事をするだけだなと思っています」とコメントした。

開催地のオステンド市庁舎で行われた記者会見に登壇した渡嘉敷は「オリンピック出場は決まっていますが、他チームと同じでオリンピックにつながる大切な大会」とコメントした

 日本は初戦でスウェーデンと対戦。ベルギーやカナダと比べるとこれまで世界大会の出場は少なく、未知数のチームともいえるが、激戦のヨーロッパを勝ち抜いてのOQT出場。WNBAで活躍するビックマンもおり、気の抜けない相手となる。それでも、そのセンターとマッチアップが予想される渡嘉敷来夢は、「相手が得意な3ポイントシュートを打たれないように。全員で勝ちます。初戦ということなのでしっかり勝って、良いリズムでつながられたらと思います」と意気込みを語った。

 注目の初戦は、現地時間6日の18時5分、日本時間7日の2時5分(6日深夜)ティップオフとなる。

文・写真=田島早苗

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