2024.07.04

バスケ女子日本代表・恩塚HC「課題を得られた」125得点大勝もパリ五輪へ向けレベルアップ誓う

ニュージーランド代表との強化試合2連戦の初戦を制した日本代表[写真]=伊藤大允
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 7月4日、有明アリーナでバスケットボール女子日本代表の国際強化試合「三井不動産カップ2024(東京大会)」が開催され、日本代表(FIBAランキング9位)はニュージーランド代表(同26位)に125―57で完勝した。

 五輪メンバー内定選手12名で臨む初めての対外試合で、立ち上がりから一気に主導権を握った。この試合最多20得点を上げた山本麻衣を筆頭に、第1クォーターから面白いように3ポイントが決まり39-15の大量リードを奪うと、第2クォーター以降も手を緩めることなく33点差の67-34で折り返し。後半は一時停滞する時間帯もあったが、12人のロスターをフル活用しながら圧倒。第4クォーターはわずか8失点に抑え、68点差をつける快勝だった。

 対戦相手のニュージーランドが若手中心ということもあり、両チームの間に力の差があることは否めない展開ではあったが、試合後の会見に出席した恩塚亨ヘッドコーチは、「チームのテーマとしてはディフェンスとコミュニケーションを大事にして臨んでいました。プレッシャーをかけて相手を困らせたりリズムを崩すことは7~8割はできたと思います。ただ、瞬間瞬間でやりきれないこともあって、それらがオリンピックで勝負をわけるポイントになると思っています。ここを突き詰められるかどうかが課題として得られました。そこはゲームとして価値があったと受け止めています」と説明。

 また、オフェンス面については、「北海道大会(6月20日・21日のオーストラリア代表戦)から引き続き連動して攻め続けるいい形でできている手応えがあります。2ポイントと3ポイントのバランス(2ポイント19/27本、3ポイント25/55本)は気にしていなくて、それよりも入らなかった後のオフェンスリバウンドの入り方と、マッチアップの遅れが気になっていて、そこを大きな改善点にしていきたい」と、チームの成長も感じつつ、今後取り組みたい修正点も挙げた。

 日本代表は6日に有明アリーナで同じニュージーランド代表と、パリ五輪前では最後となる国内での強化試合を行う。悲願の五輪金メダル獲得へ、“走り勝つシューター軍団”の調整は最終段階に突入している。

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