2023.06.25

2国籍を持つ最優秀新人がアメリカ代表を選択か…過去にはイタリアで予備登録

イタリアとアメリカの国籍をもつバンケロ[写真]=Getty Images
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 6月25日(現地時間24日)、パオロ・バンケロ(オーランド・マジック)がアメリカ代表としてワールドカップに出場することが決定したと報じられた。『ESPN』のブライアン・ウィンドホースト氏が報じている。

 現在20歳のバンケロは、2022年のNBAドラフトにアーリーエントリーし、1巡目全体1位でマジックに入団。開幕戦から27得点9リバウンド5アシストをマークし鮮烈なデビュを飾った。2022-23シーズンは、1年目ながら出場した72試合すべてに先発出場、平均33.8分20得点6.9リバウンド3.7アシストを記録していた。この活躍から、4度の月間最優秀新人賞(12、1、2、3-4月)、シーズン最優秀新人賞を獲得している。

 米ワシントン州シアトル出身だが、父親がイタリア系アメリカ人で母国の国籍を持ち、バンケロ本人もアメリカとイタリアの両方の国籍を有する。2022年にはイタリア代表の道を選択し、ユーロバスケットで予備登録選手に選出されていたが、今回の報道でアメリカのユニフォームを身につけることが判明した。

 過去には、ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティーシクサーズ)がフランス国籍を取得し、アメリカとフランスのどちらのチームでプレーをするのかが話題となった。エンビードは、今夏のワールドカップを欠場するとされているが、2024年のパリオリンピックに出場するとなれば再び大きな議論となるだろう。各国の戦力を大いに左右するスター選手の国籍問題。すでにNBAのスター選手として台頭するルーキーの選択が、両国の明暗を大きく分けたのかもしれない。

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