7時間前

復帰戦で大暴れしたウェンバンヤマ…大黒柱が語った「自分たちの次のステップ」とは?

NBAカップ準決勝で復帰したウェンバンヤマ[写真]=Getty Images
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■「チーム一丸でやり遂げた」スパーズがサンダーを撃破

 12月14日(現地時間13日、日付は以下同)にネバダ州ラスベガスにあるTモバイル・アリーナで行われた「エミレーツNBAカップ2025」準決勝第2試合は、サンアントニオ・スパーズオクラホマシティ・サンダーを111-109で下して決勝進出となった。

 昨シーズンの王者サンダーは16連勝と絶好調で、31-20で第1クォーターを終えると、続く第2クォーターでもリードを保持し、残り3分53秒にはこの日最大の16点リード(47-31)を手にする。

 対するスパーズは、左ふくらはぎ負傷のため12戦連続で欠場していたビクター・ウェンバンヤマが待望の復帰。キャリア3年目で初のベンチスタートになるも、第2クォーターからコートに立ち、約3分半をプレーしてベンチに下がるも、16点差をつけられた残り約4分で再びコートイン。

 224センチの高さと長さは別格で、リバウンドやブロックショットを記録したほか、前半残り14.3秒には3点差へ縮める3ポイントシュートも成功。7分19秒の出場で5得点5リバウンド1アシスト1スティール1ブロックに加え、出場時の得失点差で圧巻の+20をたたき出した。

 そしてスパーズ1点リードで迎えた第4クォーターに、ウェンバンヤマは両チーム最多の15得点に1リバウンド1ブロックをマーク。約1カ月ぶりとなった実戦で計20分39秒プレーし、22得点9リバウンド2アシスト1スティール2ブロックを残して勝利に貢献。

ウェンバンヤマが攻防両面で存在感を放った[写真]=Getty Images

 また、スパーズではウェンバンヤマのほか、デビン・バセルが23得点5リバウンド4アシスト、ディアロン・フォックスが22得点4アシスト2スティール、ステフォン・キャッスルが22得点6リバウンドと、計4選手が20得点以上を奪った。

 連勝がストップしたサンダーでは、シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(SGA)がゲームハイの29得点に4リバウンド5アシスト、ジェイレン・ウィリアムズが17得点7リバウンド4アシスト4スティール、チェット・ホルムグレンが17得点7リバウンド、アレックス・カルーソが11得点8リバウンド3アシスト3スティール、アイザイア・ハーテンシュタインが10得点9リバウンドを残すも、NBAカップ準決勝で敗退に。

 スパーズは過去6シーズン連続でプレーオフから遠ざかっているものの、今シーズンは14日を終えた時点でウェスタン・カンファレンス4位の18勝7敗と好位置にいる。サンダー戦でフルメンバーがそろったこともあり、ウェンバンヤマは自信をのぞかせていた。

「全員が健康体でプレーするのは初めてなんだ。僕らは20試合以上前の時点で、すでに堅実なチームだった。今は経験を積んで、模索している。僕らとサンダーの違いは、勝利するためには何が必要なのかを理解する経験を積んでいないこと。そして、これが自分たちの次のステップだ」

 今シーズンのスパーズは、ウェンバンヤマ不在の12試合を9勝3敗で乗り切ったように、着実にチーム力が増しており、バセルはこう語っていた。

「僕らはチーム一丸でやり遂げたんだ。決して1人の力だけじゃなかった。3ポイントは10投中成功0本でスタートしたけど、そこから落ち着いてきた。そして、ディフェンスにも全力を尽くしている。自分たちはディフェンスができるんだと証明できたと思う」

 そのスパーズは、17日のNBAカップ決勝戦で、イースタン・カンファレンスを勝ち上がったニューヨーク・ニックスと激突する。直近10戦で9勝1敗と好調で、イースト2位の18勝7敗を誇るニックス相手に、スパーズがどんな戦いを見せるかは必見だ。

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