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全試合で25得点超え…NBAカップのMVPに輝いたブランソン「自分たちにとって重要な一歩」

大会MVPに選ばれたブランソン(左)[写真]=Getty Images
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■スパーズとの決勝の分岐点はベンチ陣の活躍

 今年で3度目の開催となった「エミレーツNBAカップ2025」(旧インシーズン・トーナメント)は、ニューヨーク・ニックスが3代目の王者に輝いて幕を下ろした。

 12月17日(現地時間16日)にネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで行われた決勝戦で、イースタン・カンファレンスの勝者ニックスは、ウェスタン・カンファレンスを制したサンアントニオ・スパーズ相手に第3クォーター途中で2度も2ケタを追う展開に陥るも、そこから挽回して点差を縮めていき、最終クォーター序盤で逆転して124-113で勝利。

「第3クォーターで2ケタのビハインドを背負い、相手が試合をコントロールしていた。そこで僕たちはなんとか打開策を見つけようとしていたんだ。第4クォーターに、ベンチ陣のお陰でランに転じることができた。あれが大きかったね」

 そう語ったのは、ニックスでキャプテンを務めるジェイレン・ブランソン。この試合、第4クォーター序盤まではスパーズ優勢で進み、相手はディラン・ハーパーの21得点を筆頭に計7選手が2ケタ得点を奪うバランスの良いオフェンスでニックスを苦しめていた。

 だがニックスは第3クォーターで2ケタ点差を追う展開から先発センターのカール・アンソニー・タウンズが加点し、再び2ケタ点差に広げられてからはベンチスタートのジョーダン・クラークソンとタイラー・コーレックが貴重な追加点を挙げて食らいついていった。

 そしてブランソンが語ったように、第4クォーターで形勢逆転。ミッチェル・ロビンソンのオフェンシブ・リバウンドから8連続得点で一気にリードを奪い、そのままスパーズの追い上げを振り切って勝利。

NBAカップの3代目王者に輝いたニックス[写真]=Getty Images

 ニックスではOG・アヌノビーがゲームハイの28得点に9リバウンド、ブランソンが25得点8アシスト、タウンズが16得点11リバウンド2スティール、ミケル・ブリッジズが11得点5リバウンド5アシスト、ジョシュ・ハートが11得点8リバウンド2スティールと続いた。

 ローテーションメンバーのマイルズ・マクブライドとランドリー・シャメットをケガで欠いたものの、ベンチスタートのロビンソンが18分22秒の出場でオフェンシブ・リバウンド10本を含む計15リバウンドに2ブロック、クラークソンが3本の長距離砲を沈めて計15得点、コーレックが14得点5リバウンド5アシストを記録。

 今大会のMVPに選ばれたブランソンは、今年のNBAカップで出場した6試合すべてで25得点以上をたたき出し、大会平均33.2得点5.8アシストの好成績をマーク。カップ戦ではあるものの、ニックスを1972-73シーズン以来初の頂点へ導いた。

 もちろん、ニックスが狙うのは1973年を最後に遠ざかっているリーグ制覇。18勝7敗でイースト2位の好位置にいるニックスにとって、カップ戦を制したことは今後に向けて自信となるに違いない。ブランソンはこのタイトル獲得をこう話していた。

「すごくワクワクしている。これは僕らが掲げていた目標の1つで、達成できた証になる。自分たちにとって重要な一歩なんだ。この試合から学んで、さらに成長できる部分だってある。この機会を与えてくれたことに感謝している」

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