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デュラント、サンダーを離れた当時の心境を語る「OKCにはスペシャリストが多かった」

デュラントがサンダーからウォリアーズへ移籍した当時を語る(写真は2016年のもの) [写真] = Getty Images
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 ヒューストン・ロケッツのケビン・デュラントが、チームメートであるフレッド・バンブリートのポッドキャスト番組『Unguarded』に出演した。番組の中で自身の経歴を振り返ったデュラントは、1度目の移籍にあたるオクラホマシティ・サンダーからゴールデンステイト・ウォリアーズに加入した際の決断について語っている。

 デュラントは2007年のNBAドラフト全体2位指名でシアトル・スーパーソニックスに入団し、翌年にオクラホマシティへ本拠地が移転した後は新生チームであるサンダーの中心選手として活躍を続けていた。サンダー在籍時に4度の得点王やシーズンMVPなど輝かしい個人賞を獲得したデュラントだが、チームを優勝に導くことはできず、2016年にウォリアーズへ移籍している。

 デュラントが移籍先として選んだウォリアーズは前シーズンにサンダーがカンファレス決勝で敗れた相手であったことから、サンダーのファンから大きな批判を浴びた。また、ウォリアーズがシーズン73勝9敗という歴代最高勝率を打ち立てたばかりであったことからも、デュラントの移籍はNBAファンの中で多くの議論を巻き起こしていた。番組の中でデュラントは、移籍を決めた当時の心境を以下のように述べた。

「OKC(サンダー)には、スペシャリストが多かったんだ。ディフェンスはできるけど自分で得点を取れない選手とか、シュートは打てるけどディフェンスがあまり良くない選手とかね。あのオフェンスを機能させるには多くの要素が必要だった。でも、俺たちはそれなりにうまくやっていたと思うよ」

 ラッセル・ウェストブルック(現サクラメント・キングス)やジェームズ・ハーデン(現ロサンゼルス・クリッパーズ)など優れた選手を複数擁しながら、デュラントはチームのバランスに課題を感じていたという。そんなデュラントにとって、ウォリアーズからのオファーは心が揺らいだようだ。

「ゴールデンステイトから連絡を受けた時は、『くそ、あいつらは1試合120点取ってるチームじゃないか』と思った。俺はもう、ボールを持つ度にゾーンを敷かれたり、トップロックされたり、ダブルチームを仕掛けられたりする心配がないんだ、って思ったね」

 ウォリアーズでチームのバランスとオフェンスでの自由を手にしたデュラントは、リーグ2連覇を成し遂げた上に2年連続でファイナルMVPに輝いた。デュラントは当時のウォリアーズについて「バスケットボールのレベルを引き上げたと思う」と振り返った。

 デュラントは以降も複数の移籍を経験しており、ブルックリン・ネッツとフェニックス・サンズを経て今シーズンからロケッツでプレーしている。常に自分の求めるプレーができる環境を探し続けているデュラントは、ロケッツで自身3度目のリーグ制覇を成し遂げることができるか。

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