2025.11.01

ケビン・デュラント、スター選手の解説者転身に疑問「あれこれ言うのは好きじゃない」

ヒューストン・ロケッツのケビン・デュラント [写真] = Getty Images
バスケ情報専門サイト

 ケビン・デュラントが現地の人気ポッドキャスト番組『Not This Again with Bobbi Althoff』に出演。インタビュー形式で行われた番組の中で、現役引退後の生活に触れている。

 引退後の道として「解説やポッドキャスト配信をやりたいと思うか」と問われたデュラントは、即座に否定した。その理由を以下のように語っている。

「数年前までは、僕もそういうことをやりたいと思っていたよ。でも今は、そういう人が多すぎると思う。僕もやろうと思えばできるんだろうけど…人のことをあれこれ言うのは好きじゃないんだ」

 今シーズンはNBCやAmazonが試合中継に参入した影響もあり、スター選手がメディアの世界へ転向する流れが特に顕著になった。カーメロ・アンソニー(元デンバー・ナゲッツ他)、ビンス・カーター(元トロント・ラプターズ他)、トレイシー・マグレディ(元オーランド・マジック他)、ドウェイン・ウェイド(元マイアミ・ヒート他)、スティーブ・ナッシュ(元ダラス・マーベリックス他)といったレジェンドの面々が番組に登場している他、ポッドキャストも含めるとその数は枚挙に暇がない。

 スター選手の相次ぐ解説者転身に疑問を呈したデュラントは、具体的なセカンドライフについて「わからない。のんびりくつろぐだけなんじゃないかな」とコメントした。

 リチャード・ジェファーソン(元クリーブランド・キャバリアーズ他)も、昨今の解説者増加に持論があるようだ。ジェイレン・ブランソン(ニューヨーク・ニックス)とジョシュ・ハート(ニックス)のポッドキャスト番組『Room Mates Show』に出演した際に、次のように語っている。

「(解説者を務める元NBA選手に対して)現役時代に対戦した相手がリーグに誰もいなくなった時点で、スポーツメディアから去るべきだと思う。僕は今解説者として“僕がこの選手と対戦した時は…”といった語り口でコメントすることを楽しんでいるけど、それができなくなったら全てが推測になるんだ。それでも分析はできるだろうけど、その先10年もやるべきことではないと思うんだよね」

 現役引退後に自身のポッドキャスト番組や現地メディア『ESPN』のアナリストとして適格な分析力を誇っていたJJ・レディック(元ロサンゼルス・クリッパーズ他)は、現在ロサンゼルス・レイカーズのヘッドコーチを務めている。また、レブロン・ジェームズとともに2度のリーグ制覇を成し遂げたJR・スミス(元キャバリアーズ他)は、引退後に大学に入学しゴルフの道に進んだことも記憶に新しい。そのような事例は今後も珍しいと思われるが、現在のスター選手が引退後にどのような生活を送るのか想像することも一興かも知れない。

ケビン・デュラントの関連記事

NBAの関連記事