2019.07.16
好不調の波が激しい“ボリュームシューター”として知られるJR・スミス(クリーブランド・キャバリアーズ)に復調の兆しが見えてきた。
今季、2月13日(現地時間12日)終了時点で残している3ポイントシュート成功率36.7パーセントは直近5シーズンで2番目に低く、平均8.3得点はキャリアで2番目に低い。
しかしここ最近の第1クォーターでは、3ポイントシュートの精度がきわめて高い。2月14日(同13日)のオクラホマシティ・サンダー戦で4投中4本決めたことで、ここ5試合の第1クォーターにおける3ポイントシュートは13投すべて成功という見事な数字を残している。
.@TheRealJRSmith is silky with it!#CavsThunder || #AllForOne https://t.co/0qgooBe5SO
— Cleveland Cavaliers (@cavs) February 14, 2018
スミス復調の背景には、ケビン・ラブが左手の骨折によって1月末に戦線離脱したことも要因として挙げられる。1月と2月(現地時間2月12日終了時点)でショットの精度を比較してみよう。
■1月
フィールドゴール(成功数/試投数)
2.7本/7.3本(成功率37.3パーセント)
3ポイントシュート(成功数/試投数)
1.4本/4.5本(成功率31.7パーセント)
■2月
フィールドゴール(成功数/試投数)
4.8本/9.0本(成功率53.3パーセント)
3ポイントシュート(成功数/試投数)
3.4本/6.6本(成功率51.5パーセント)
先発シューティングガードがショットの成功率3割台というのは決して良いことではない。だがスミスはディフェンス面でチームにプラスの影響を与えており、オフェンス面においてもキャブスにはレブロン・ジェームズという絶対的な柱がいるため、ファーストオプションではないことから、大きなマイナスにはなっていない。ラブが離脱したことで、2月に入ってショットの本数が増えたスミスが、高確率で決めることでチームは勢いづくのである。
もともと、スミスはアリウープをバックダンクで軽々と決めるなど身体能力が高いアスリート。デンバー・ナゲッツ在籍時の2009年4月14日(同13日)には、ベンチ出場ながら11本の3ポイントシュートをねじ込み、キャリアハイの45得点を奪っており、爆発力も魅力の選手。そんなスミスがチームの4、5番手のオプションとしてプレーしていることは、キャブスにとっても心強いはずだ。
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