2020.02.07
今季でキャリア15シーズン目を迎えたベテラン、JR・スミスがクリーブランド・キャバリアーズのフロント陣との双方合意で、チームを離れることが確実となった。
11月21日(現地時間20日)、チーム側が「我々はJRと彼の家族の幸運を願っています。彼にはこのコミュニティー、チーム、さらには2016年のチャンピオンシップにおいて貢献してくれたことに感謝します」とスミスに関する声明文を発表している。
スミスは14-15シーズン途中、ニューヨーク・ニックスからトレードでキャブスに加入。すると先発シューティングガードに定着し、レブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)らと共に昨季まで4年連続ファイナル進出の主力として活躍した。
クイックリリースで放たれるスミスの3ポイントは、好不調の波こそあったものの、レブロン、カイリー・アービング(現ボストン・セルティックス)、ケビン・ラブに次ぐオプションとしては申し分なく、15-16シーズンまでは平均2ケタ得点を残していた。
16年のNBAファイナルでは、ゴールデンステイト・ウォリアーズ相手にレブロン、カイリーに次ぐチーム3位の平均10.6得点を挙げてフランチャイズ史上初の優勝に貢献。
ここ2シーズンは平均1ケタ得点に終わるも、スミスはキャブスの主力としてプレーし、約30分のプレータイムを得ていた。ところが、レブロンが退団した今季は出場11試合(うち先発は4試合)で平均20.2分6.7得点1.6リバウンド1.9アシスト1.0スティール。得点とリバウンドはキャリアワーストとなっていた。
キャブスのコビー・アルトマンGMは、以前スミスに対してチームから離れるか、残るかについて議論した際、スミスはチームに残ることを選択したというが、今季のチームはここまで2勝13敗でリーグワースト。勝利を欲するスミスとしては、苦しい状況だったに違いない。
21日(同20日)に『The Athletic』へ掲載された記事の中で、スミスは今季のキャブスについてこう告白している。
「このチームのゴールが勝つことだとは思えない。今季、(キャブスは)コートに出てできるだけ多くの勝利を勝ち取ろうとはしていない。俺が思うに、(今季の)ゴールは若手を育成し、試合に負けてロッタリーピックを得ようとしている。それがこのチームのプランだと思う」。
今後のスミスは、トレードが成立するまでの間は個人でトレーニングを行い、コンディションを維持していくという。33歳のスミスは今後どのチームへと移籍するのか、気になるところだ。
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