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5月24日(現地時間23日)、ロサンゼルス・クリッパーズは、ドック・リバースHCとの契約延長を発表した。
The L.A. Clippers today announced that the team has agreed to a contract extension with head coach @DocRivers. 🙌
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— LA Clippers (@LAClippers) May 23, 2018
オーナーのスティーブ・バルマーは「ドックはNBAでもベストなコーチの1人です。今季はクリッパーズに加わってから、最高級と呼べるシーズンの1つでした。我々はドックがこのチームを競争力のある、タフでハードワークをこなすチームへ導いてくれると信じています」とリリースを通じてコメントを残している。
2013-14シーズンからクリッパーズの指揮官を務めるリバースHCは、昨季までの4シーズンすべてにおいて51勝以上を記録。プレーオフにも出場していたが、カンファレンス・セミファイナル進出にとどまっていた。
するとクリッパーズは、昨夏にクリス・ポール(現ヒューストン・ロケッツ)、今季途中にはブレイク・グリフィン(現デトロイト・ピストンズ)というチームの主軸を放出。今季は多くの新加入選手と途中加入選手を抱えながら、ウエスタン・カンファレンス10位となる42勝40敗と勝率5割以上をマーク。
プレーオフ出場こそかなわなかったものの、及第点を与えられる成績だったと言えるだろう。今季のベストシックスマンという呼び声が高いルー・ウィリアムズや生え抜きのディアンドレ・ジョーダン、コンボガードのオースティン・リバース、途中加入のスコアラー、トバイアス・ハリスらを中心に最後までプレーオフ出場争いを演じたことは良い経験になったはず。
リバースはクリッパーズで指揮した5シーズンで、通算259勝151敗(勝率63.2パーセント)。HC就任初年度の13-14シーズンには、フランチャイズ史上ベストとなる57勝25敗を残した。プレーオフでは18勝22敗とあまり結果を残せていないが、リバースは来季以降もクリッパーズで指揮を執ることとなった。
来季に向けて、クリッパーズはロースターを変更することが予想される。ソリッドなディフェンダーとして知られるエイブリー・ブラッドリーが制限なしフリーエージェント(FA)、ジョーダンとリバースがプレーヤーオプションを行使すれば制限なしFAになることができ、ディフェンス力に定評のあるパトリック・ベバリーはチームオプションとなる。
特に注目したいのはジョーダンとリバース。昨季までの体制で主軸を務めた両選手は、制限なしFAとなって移籍することがウワサされている。ジョーダンは今年2月のトレード・デッドラインでもトレードのウワサが数多くあり、移籍寸前だったと報じる海外メディアもあった。実の息子であるオースティンに関しても、ロースターを刷新するのであれば、他チームへの移籍を容認しても決しておかしくはない。
ただ、現有戦力にダニーロ・ガリナーリやミロシュ・テオドシッチといったケガで欠場が多かった選手たちが戻ってくることは大きい。クリッパーズとしては、ジョーダンやリバースが移籍したとしても、代役となり得る選手を獲得し、来季はプレーオフに出場したいところだろう。
選手たちの声に耳を傾け、人望の厚いプレーヤーズ・コーチとして知られるリバースHC。“ポール&グリフィン”体制から新体制に切り替え、どのようなチームを構築していくのか、とても楽しみである。