2019.08.29
2017年のドラフト1巡目3位でボストン・セルティックスに指名されたジェイソン・テイタムは、キャリア2年目を迎えて順調に数字を伸ばしている。
2月26日(現地時間25日)終了時点で60試合すべてに先発スモールフォワードとして出場し、平均31.2分16.4得点6.3リバウンド1.9アシスト1.1スティール0.8ブロックと、主要6項目すべてにおいてルーキーシーズンを上回る成績を残し、セルティックスの主軸として活躍。
今年のオールスターウイークエンドでも、ライジングスターズではMVPを獲得したカイル・クーズマ(ロサンゼルス・レイカーズ/35得点)に次ぐ30得点をマーク。サタデーナイトのスキルズチャレンジでは優勝と、自身の存在をアピールしていた。
オールスターゲームの投票で、テイタムはイースタン・カンファレンスのフロントコート部門でファン投票4位(100万2,885票)、プレーヤー投票では7位、バスケットボールメディア投票では4位タイと、スターター入りまであと一歩だったが、ヘッドコーチ投票によるリザーブに落選。
するとテイタムは、26日(同25日)に現地メディア『The Athletic』へ掲載された記事の中で、「僕はいずれオールスター選手になるんだと分かってる」と豪語。自身の能力に自信を持つ20歳のフォワードは、こう語っている。
「今年オールスター入りすることはなかった。だから来年だろうね。ほんの一握りの選手たちが、他の選手たちよりも早く(オールスター選出という)快挙を達成することができる。僕はその中の1人なんだ。自分自身よりも、僕にすごく高い期待を寄せている人はいないだろうけどね」。
17年ドラフト組で、今年のオールスター選出を果たしたのはベン・シモンズ(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)のみ。昨季新人王の投票でシモンズに次ぐ2位に入ったドノバン・ミッチェル(ユタ・ジャズ)でさえ、オールスター入りすることはなかった。
もしも来季、テイタムがオールスター入りすることとなれば、エリートクラブに仲間入りすることができるだろう。
といっても、セルティックスでプレーするテイタムの立ち位置は、ミッチェルのようにエースでもなければ、シモンズのような司令塔というものでもなく、スコアラーの1人という印象に過ぎない。このチームはカイリー・アービングを筆頭に豪華戦力を有しており、インパクトの面においてはテイタムが先に挙げた2選手に劣ってしまうことは否定できない。
さらに、今年1月末にトレード志願したアンソニー・デイビス(ニューオーリンズ・ペリカンズ)の有力なトレード要員として、テイタムの名前が挙がっていることもあり、来季もセルティックスでプレーできるかどうかも不透明だ。
「どこであろうとバスケットボールをプレーするだけ」と同メディアに語ったテイタムは、「僕のことを必要としてくれる人たちのためにプレーすることになるだろうね。それが僕の仕事であり、(トレードは)僕がコントロールできることじゃないと分かってる。だから眠れなくなるほど心配することでもないさ。トレードトークが僕を悩ませたりはしない」とコメントしていた。
今後テイタムが選手としての価値を高めるためには、レギュラーシーズン終盤戦、そしてプレーオフという大舞台でどれほどのパフォーマンスを発揮することができるかがカギとなる。
セルティックスが今年のプレーオフで、昨年あと1勝で逃したNBAファイナルにたどり着くことができるならば、テイタムの評価も上がり、オールスターへの道が開かれるのではないだろうか。
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