2019.11.03
「NBA Japan Games 2019 Presented by Rakuten」は10月8日、10日の2日間、さいたまスーパーアリーナで行われた。NBAファンが待ち焦がれたこの一戦はプレシーズンマッチとはいえ、ヒューストン・ロケッツとトロント・ラプターズのメンバーが存分にその妙技を披露してくれたと言っていいだろう。
昨シーズン、悲願の初優勝を遂げたラプターズだが、ファイナルMVPに輝いたカワイ・レナードがロサンゼルス・クリッパーズに移籍。加えて、ファイナルで勝利に貢献したダニー・グリーンもロサンゼルス・レイカーズと契約するなど、戦力ダウンが懸念される。しかし、10日の試合後、記者会見に臨んだラプターズのニック・ナースヘッドコーチは戦力的には問題ないと発言した。
「キャンプからプレシーズンマッチを経て、チームはだんだんと形になってきている。特にディフェンスが良くなっていると感じた。(レナードやグリーンが抜けても)選手層は厚くなっているし、ローテーションの調整も必要かもしれない」と、ナースHCはポジティブにとらえている。
さらに「本当に多くの選手がいて、(開幕ロースターを)決めるのが大変だ。日本での2試合では若手をコートに立たせたが、何人かは期待以上の活躍をしてくれたと思っている。その意味からも日本で素晴らしい時間を過ごすことができたと言えるだろう」と笑顔で答えた。
また、次期エースと目されるパスカル・シアカムの話題になると「大いに期待しているし、彼の役割は大きくなると思っている。オフェンスでは1番目のオプションとなるだろう」と言及。「パスカルはシューティングが良くなってきた。またボールハンドリングも悪くないので、プレーの自由度を与えて彼の仕事を増やそうと思っている。パスカルにとって素晴らしいシーズンになるはずだ」と、ナースHCは太鼓判を押した。2連覇を狙える唯一のチームとして、ラプターズは新エース候補、シアカムを中心に進んでいくことになりそうだ。
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