2019.12.29
今季でキャリア6シーズン目を迎えるザック・ラヴィーンは、シカゴ・ブルズのエースとして活躍が期待されている24歳。
昨季は主要3部門(平均23.7得点4.7リバウンド4.5アシスト)で自己最高の成績を残しており、今季チームがプレーオフ出場争いに参戦することとなれば、オールスターに選出されても決しておかしくはないスター候補だ。
そんなラヴィーンが、10月15日(現地時間14日)に『The Athletic』へ掲載された記事の中で、現状の思いをぶちまけた。
「僕はもう、周囲の人たちが自分のディフェンスについてでたらめを言うことにうんざりしている。僕はいつだって、優れたオンボールディフェンダーとしてやってきたんだ。オフェンス面で良い評価を得ている選手が、ディフェンス面では良くないことにはならないと思う。僕はディフェンスにもプライドを持って取り組んでいるんだ。(今シーズンにでも)僕はそれをお見せするよ。自信を持っているからね」。
身体能力の高さがウリのラヴィーン。2015、16年とオールスターのスラムダンクコンテストで2連覇した経歴を持つだけに、ラヴィーンにはオフェンシブな選手としてのイメージがついてしまっているのかもしれない。
だがここ数年はブルズのエースとして、攻防両面で活躍してきたと、本人は周囲の評価に対して疑問を持っていた。
もっとも、「そういった評価が僕の向上を手助けしてくれた」とラヴィーンは明かしており、選手として成長するにあたってモチベーションになってきたという。
「僕は目の前の選手をストップすることにプライドを持って、フォーカスしている。自分の仕事だと認識してね。インテンシティー(激しさ)と集中力がディフェンス面において手助けしてくれていると思ってる」とラヴィーンは言う。
2015-16シーズンからブルズのアソシエイトHC(ヘッドコーチ)に就任し、昨季途中からHCへと昇格したジム・ボイレンは、ラヴィーンについて「私が彼と話していることは、彼ならば(オフェンスとディフェンスの両面において優れた)2ウェイプレーヤーになることができるんだというもの。2ウェイプレーヤーというのは、コートの両エンドで活躍することをコミットしており、見事に関わっている選手を指す。彼はまさにそれを実行しており、見ていて楽しいよ。そうすることで、彼自身だけでなく、このチームを一段階上のレベルへと導くことになるだろうね」と期待を寄せている。
プレシーズン3戦を終えて、ラヴィーンはフィールドゴール成功率55.8パーセント、3ポイント成功率57.9パーセントと絶好調。平均23.8分のプレータイムながら、23.3得点4.7リバウンド3.3アシスト1.3スティールと上々の成績。
今季ラヴィーンはカワイ・レナードやポール・ジョージ(共にロサンゼルス・クリッパーズ)、ジミー・バトラー(マイアミ・ヒート)といったリーグ有数の2ウェイプレーヤーたちの仲間入りを果たすことができるか。注目していただきたい。
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