ガリナーリやアダムズ相手に奮戦、ポールとのマッチアップでもショット成功

　10月26日（現地時間25日）。ワシントン・ウィザーズはチェサピークエナジー・アリーナでオクラホマシティ・サンダーとの試合に臨んだ。

　八村はキャリア10年を誇るベテランのダニーロ・ガリナーリとマッチアップ。第1クォーター残り10分15秒、八村はトップ・オブ・ザ・キーでボールを受け取ると、リングへ突進しつつ、華麗なスピンムーブでガリナーリを交わして鮮やかなレイアップを放り込んだ。

　残り約4分53秒。八村はスイッチして右ローポストでボールを受け取ると、ベテランのクリス・ポールとの1対1の状況に。そこで八村はパワードリブルからポールをスピンターンで交わし、スティーブン・アダムズのカバーディフェンスに遭いながらもリング下から追加点。

　ゲームはホームのサンダーがリードする中、ウィザーズがベンチ陣の活躍で点差を縮めていき、逆転に成功する。

　すると八村は、第2クォーター残り6分40秒にモリッツ・ヴァグナーと交代してコートイン。残り約3分には八村が再びローポストでポールとの1対1の状況で攻め立てる。だが今度はドリブルで押し込む八村に対し、ポールが身体を引いて態勢を崩してみせた。

　ターンオーバーになってもおかしくない状況の中、なんとか持ち直した八村は、トーマス・ブライアントの3ポイントをおぜん立てしてNBAキャリア初のアシストを記録。残り2分11秒にはドリブルから自分のリズムで得意のプルアップジャンパー、残り49.8秒にはローポストでシェイ・ギルジアス・アレクサンダーを相手にフックショットをヒット。

　さらに、前半終了間際にはタイムアウト明けのポゼッションで自らペイントエリア右側まで持ち込んでジャンプショット。ボールは一度リングの上を跳ねたものの、なんとか吸い込まれた。

A good night for the Rui-kie!

1⃣9⃣ points & 5⃣ rebounds!#WizThunder | #RepTheDistrict pic.twitter.com/tbtkz4Z2s4

— Washington Wizards (@WashWizards) October 26, 2019

チーム2位の19得点でキャリア初勝利、2戦目にしてフリースローを3本獲得

　ウィザーズ6点リードで迎えた第3クォーター。最初のポゼッションでリング下まで持ち込んだ八村は、サンダーのディフェンダー陣の前にレイアップをミスするも、オフェンシブ・リバウンドを自らもぎ取る。そしてアダムズのファウルを受けながら粘り強くショットを決め切ると、NBA初のフリースローも難なく沈めて3ポイントプレーを成功させた。

　この日はファウルトラブルに陥らなかった分、十分なプレータイムを手にした八村は、その後もスコアリングモードでプレー。残り6分45秒には右ローポストからステップバックジャンパーを成功。

　第4クォーターは残り8分から登場。試合時間残り4分27秒でサンダーが83－83の同点に追いつくと、ウィザーズのタイムアウト明けのポゼッションで八村が躍動。

　左45度付近でボールを持った八村は、スペースが空いていたペイントエリア右側へドライブ。そこからショートジャンパーを沈めてウィザーズを2点リードへ導いた。するとウィザーズはダービス・ベルターンスの3ポイント、ブラッドリー・ビールのレイアップにイシュ・スミスのジャンパーが立て続けに決まってサンダーを引き離す。

　残り2分10秒。ペイントエリアでボールを受けた八村はNBAキャリア初のダンクを決めるチャンスをつかむも、相手チームのファウルによって惜しくも阻まれてしまう。

　だがここでも八村は冷静にフリースロー2本を確実に成功。残り54.5秒にビールがダメ押しとなるステップバックスリーをねじ込んで、ウィザーズが97－85でサンダーに勝利。今季初白星（1勝1敗）を手にした。

　2試合目となった八村は、約35分に出場して19得点5リバウンド2アシスト。フィールドゴール20投中成功8本で、3ポイントは4本すべてミスしたものの、フリースローを3本すべて決め切る活躍で、ブライアント（21得点11リバウンド3ブロック）に次ぐチーム2位の高得点を記録。

　ダラス・マーベリックスとの開幕戦で、フリースローを獲得できなかった八村にとって、この日3本獲得したことは評価に値する。

　その一方で、第3クォーター残り約4分からノーマークで放った2本の3ポイントをミスしてしまったのは残念。それでも、ノーマークになって躊躇せずに放っていた姿勢は、今後成功につながると期待したい。