2020.07.02
先日、『The New York Daily News』はKDことケビン・デュラント、カイリー・アービングに次ぐ第3のスター獲得を目論むブルックリン・ネッツが、ブラッドリー・ビール(ワシントン・ウィザーズ)に関心を示していると報じた。
その直後、ビールの代理人を務める『Priority Sports & Entertainment』のマーク・バーテルスタインは、『Forbes』のアダム・ザゴリア氏との電話取材に応じ、「ビールが動くことなどありえない。だからこそ彼はウィザーズと再契約したんだ。彼が再契約したのはワシントン(D.C.)に残りたかったからであり、ウィザーズも彼をキープしたかったからだ」と話し、きっぱりと否定。
すると今度は、ビール本人が5月30日(現地時間29日、日付は以下同)に『ESPN』へ掲載された記事の中で胸の内を明かした。
「(トレードに関する)話を耳にするのは今回が初めてじゃない。面白いものさ。俺としては、いい働きをしてきたから、俺とプレーしたい選手たちがいるんだというリスペクトの表れと見ている」。
キャリア8年目のビールは、今季ここまで57試合に出場して平均36.0分30.5得点4.2リバウンド6.1アシスト1.2スティールをマーク。平均得点はジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ/平均34.4得点)に次ぐリーグ2位で、今年1月21日のデトロイト・ピストンズ戦から、21試合連続で25得点以上を奪取。2月下旬に行われた2連戦では53、55得点と、連夜のキャリアハイをたたき出す超絶パフォーマンスを見せていた。
だが昨秋にウィザーズと2年間の延長契約を結んだビールが、2012年にドラフトされてから過ごすワシントンD.C.を離れることはさすがにないだろう。
「俺はD.C.に定着してきた。この街、コミュニティへ自分自身を捧げてきたんだ。それに俺はここが大好きでね。俺は他のチームへ行くのではなく、ここで勝利を重ねていくことができたら、と思ってるんだと感じてくれたら最高さ」。
そしてビールは、アキレス腱の部分断裂から完全復活を目指すバックコートの相棒ジョン・ウォールとのデュオ再結成について言及。
「俺にとって今最も重要なのは、ジョンとまた一緒にプレーしたいということ。彼があのレベルになって戻ってくるのを見たいね。特に俺は(ウォールがいない間に)ものすごく成長することができた。俺たちが一緒になることで、いったいどんなことを成し遂げることができるのか? 彼が健康体を取り戻し、身を粉にしてトレーニングしていることが本当にうれしいね」。
NBAがシーズン再開のターゲットにしているのは8月1日。ウィザーズは30日からチームの練習施設である「メッドスター ウィザーズ パフォーマンスセンター」の利用を再開しており、自主的にワークアウトすることが可能となっただけに、今後の展開が楽しみだ。
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