2021.02.11
今季ブルックリン・ネッツに移籍して2年目、ケビン・デュラントと途中トレードで加入したジェームズ・ハーデンとともに優勝を狙うカイリー・アービング。昨シーズンの肩の故障が癒えたアービングは、今季8試合に出場して平均28.4得点4.9リバウンド5.8アシストを記録。個人的な理由でしばらく欠場していたものの、復帰したクリーブランド・キャバリアーズとの2戦では37得点と38得点を叩き出している。
こうして“ビッグ3”が結成されたネッツに、多くの期待と注目が集まっている。これだけ大掛かりなハーデンのトレードを成立させたとすれば、このチームの成功とは優勝以外にほかならない。デュラント、ハーデン、そしてアービングらがボールをシェアし、お互いの良さを引き出していけるかが1つ重要になるだろう。
この3人のケミストリー構築が注目される中、『New York Daily News』のクリスティアン・ウィンフィールド記者によれば、アービングはキャブズ時代のビッグ3について言及したそうだ。アービングは2014年から2017年までレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)とケビン・ラブとともにプレーし、2016年には1勝3敗からシリーズを逆転して歴史的な優勝を達成した。当時のビッグ3が何故成功できたのかについて、「問題の解決、お互いの歩み寄り、自己犠牲、そしてコミュニケーション。それらがあのチームを機能させた要因だ」とコメントしている。
「あのチームには優れた選手たちが揃っていた。だからきちんとチームの基盤を固めた時、試合は正しい方向へと向かっていた」と話すアービング。「でももし歩み寄りも自己犠牲もなかったら、上手くはいってなかった。毎試合勝利するチャンスはあったから、時間をかけて互いにコミュニケーションを取ったんだ」と、キャブズ時代を振り返った。
当時のキャブズはレブロンがチームのファーストオプションであり、アービングはセカンドオプションとして活躍。しかし時には彼がリーディングスコアラーとして活躍し、また試合を決定づけるビッグショットも沈めていた。今回のネッツは、デュラントもハーデンも極めて優れたスコアラーであり、ビックショットを沈める実力も兼ね備えている。アービングが語ったように、自己犠牲や歩み寄りによって彼らがケミストリーを築いていけるかどうか、そこがネッツの1番の課題になるだろう。
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