2021.12.20
11月22日(現地時間21日)に行なわれたロサンゼルス・レイカーズ対デトロイト・ピストンズによる一戦は、前半を終えてホームのピストンズが68-61でリード。
第3クォーターに入っても、ピストンズはジェレミー・グラントやケイド・カニングハム、サディック・ベイが加点。残り9分47秒に11点差をつけられたレイカーズはタイムアウトを要求し、仕切り直しを図る。
だが残り9分18秒にADことアンソニー・デイビスのファウルでグラントがフリースロー2本を獲得し、2本目だけを成功させたシーンでトラブルが発生した。リバウンドのポジション争いをしていたレブロン・ジェームズがアイザイア・スチュワートと腕が絡み、レブロンが左腕を振り下ろそうとした際にスチュワートの顔面へ直撃。
コートへ倒れ込んだスチュワートに対し、レブロンが手を差し伸べて謝っているかのように見えたものの、スチュワートはそのプレーに激怒。レブロンへ向かっていくスチュワートを両チームの選手たちやコーチ陣が身体を張って止めに入り、一旦は収束したかに思われたやさき、怒りが収まらないスチュワートは複数回にわたって周囲を振り切って向かっていった。
このプレーで審判団は、スチュワートへルーズボールファウルを宣告。さらに、レブロンにはフレグラントファウル2がコールされて退場となった。顔面から流血していたスチュワートには周囲の制止を振り切って向かっていったことでテクニカルファウルが2つコールされて、こちらも退場に。ラッセル・ウェストブルックは、一触即発のシーンで仲裁するのではなくエスカレートさせたとみなされてテクニカルファウルがコールされた。
なお、試合はレイカーズが15点ビハインドで迎えた第4クォーターに逆転に成功し、121-116で勝利。デイビスが30得点10リバウンド6アシスト4スティール5ブロック、ウェストブルックが26得点9リバウンド10アシスト、カーメロ・アンソニーが18得点2ブロック、ドワイト・ハワードが13得点5リバウンドをマーク。
この日10得点5アシストに終わったレブロンは、2017年11月のマイアミ・ヒート戦以来、キャリア19シーズンで2度目の退場処分となった。
殊勲の活躍で逆転勝利へと導いたデイビスは「リーグにいる皆は、(レブロンが)ダーティーな男じゃないと知っている。あのプレーの直後、彼は彼(スチュワート)へ『悪かった。そうするつもりはなかったんだ』と言ってたんだ。(アイザイアが)なんでああやってしまったのか、俺には分からないね」と話している。
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