2022.03.19
ブルックリン・ネッツは、3月9日(現地時間8日、日付は以下同)のシャーロット・ホーネッツ戦に132-121で勝利し、連敗を4で止めた。
この日の主役はもちろん、カイリー・アービング。リーグ最高級のスコアリングガードは序盤から面白いように3ポイントが決まり、前半だけで4本成功を含む20得点。後半に入ってもプルアップやキャッチ&シュートで長距離砲を沈めたほか、得意のプルアップジャンパーやユーロステップなどを駆使して点をもぎ取り、終わってみれば今季最多となる50得点に3リバウンド6アシストを叩き出した。
「勝たなきゃいけない夜だと感じていた。他の夜がそうじゃないとは言わないけど、僕はコートへ立って勝利するためにチームにとって必要なことをしたまでさ」。
試合後にそう語ったキャリア11シーズン目の29歳は、通算5度目の50得点ゲームを達成。しかもホーネッツ戦ではフィールドゴール成功率78.9パーセント(15/19)、3ポイント成功率75.0パーセト(9/12)、フリースロー成功率84.6パーセント(11/13)と、驚異的な確率でショットがリングをくぐり抜けていった。
カイリーは2020年2月1日のシカゴ・ブルズ戦でもフィールドゴール成功率82.6パーセント(19/23)、3ポイント成功率77.8パーセント(7/9)、フリースロー成功率90.0パーセント(9/10)の計54得点を奪っており、通算2度目のフィールドゴール成功率75.0パーセント超えの50得点ゲームを達成。
『ESPN Stats & Info』によると、24秒間のショットクロックが導入された1954-55シーズン以降でこの記録を複数回クリアしたのはカイリーのほか4選手のみ。ウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか/8度)、マイケル・ジョーダン(元ブルズほか/3度)、カール・マローン(元ユタ・ジャズほか/2度)、エイドリアン・ダントリー(元ジャズほか/2度)というそうそうたるメンバーで、ガードではジョーダンとカイリーしかいないことからも、その偉大さが分かるはず。
チームメートのケビン・デュラントは188センチのカイリーについて「試合のスタートからゲームへインパクトを与えようとしていた。彼は今夜ずっと僕らを導いてくれたし、必要とした時にはビッグショットを沈めてくれた」と称えており、こうも話していた。
「ただただとんでもないものだった。申し分ないパフォーマンスだった。若い選手たちはこの試合を観るべきだ。特に5フィート10インチ(約178センチ)、5フィート11インチ(約180センチ)の選手たちはこのレベルで得点するためには何が必要なのかを学ぶべき。彼(カイリー)にとって点を取ることは簡単であり、すでにその方法を極めているんだ」。
リーグにはジェームズ・ハーデン(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ/23度)やデイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ/12度)、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ/10度)という、ガードで50得点ゲームを10度以上達成してきた選手たちがいるのだが、カイリーの持つスキルとシュート力も見逃せない。
今季は新型コロナウイルスのワクチン未接種により、出場試合数に制限こそあるものの、カイリーが依然としてリーグ最高級の実力者なのは間違いない。
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