2022.08.27
7月2日(現地時間1日、日付は以下同)。ミネソタ・ティンバーウルブズとユタ・ジャズの2チーム間でトレードが合意に達したと『ESPN』が報じた。
ウルブズとジャズは、昨季いずれもプレーオフ(PO)へ進出していたウェスタン・カンファレンス上位チームながら、このトレードで守護神ルディ・ゴベアがウルブズへ加入。その見返りとして、ジャズはパトリック・ベバリー、マリーク・ビーズリー、ジャレッド・バンダービルト、リアンドロ・ボルマロ、ウォーカー・ケスラー(今年のドラフト1巡目22位指名のセンター)に加え、将来のドラフト1巡目指名権4本を獲得。
なかでもベバリーは昨夏に2度のトレードの末にウルブズへ加入してプレーオフ進出に貢献。今年2月には延長契約を結んで今季も契約下にいただけに、その知らせを耳にして「(NBAは)いつだってビジネスなんだ。ありがとう、ウルブズ。新たなチームでプレーオフへ進む時がきた」とツイートしていた。
34歳のベバリーは、185センチ81キロのガード。昨季は58試合(うち先発は54試合)の出場で平均25.4分9.2得点4.1リバウンド4.6アシスト1.2スティールを残しており、粘り強いディフェンスとチームへエナジーをもたらすハッスルプレーに定評があるベテラン。
現在、ジャズはエーススコアラーを務めるドノバン・ミッチェルのトレードトークも複数のメディアで報じられており、再建へ向かっている様相ということもあり、先日『ESPN』は今季終了後に契約が満了するベバリー獲得に向けて、ロサンゼルス・レイカーズとマイアミ・ヒートが関心を示していると報道。
ジャズはウィル・ハーディーHC(ヘッドコーチ)が新たに就任しており、ミッチェルだけでなくマイク・コンリーやボーヤン・ボグダノビッチ、ルディ・ゲイといったベテラン陣も“トレード可能”というスタンスのため、このチームが昨季から激変したロースターで今季を迎える可能性も十分ある。
そんななか、28日に『Fox 26』のマーク・バーマンはベバリーが現状についてこう話していたと報じた。
「この先、数週間でどうなるか様子見ってとこかな。いろんな問題が解決するのを待ってみるよ。できたらドノバン・ミッチェルが残って、このチームが高い競争力を持っているといいね。そうなったらすごく楽しみだ」。
現時点ではジャズがミッチェルやコンリー、ボグダノビッチにベバリーらを擁して今季を迎える可能性が残されているものの、もし仮にプレーイン・トーナメントを制してプレーオフまで駒を進めたとしても、優勝争いへ参戦できるほどの戦力ではないことは明白。
ジャズの動向、そしてベバリーがこのままジャズで今季を迎えることになるかは、もう少し待つ必要がありそうだ。
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