2022.09.01
7月2日(現地時間1日、日付は以下同)。昨季まで6シーズン連続でプレーオフに進出しているユタ・ジャズが、チームの守護神を務めていたルディ・ゴベアを手放した。
『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によると、この日ジャズはゴベアをミネソタ・ティンバーウルブズへトレードし、その見返りにパトリック・ベバリー、マリーク・ビーズリー、ジャレッド・バンダービルト、リアンドロ・ボルマロ、ウォーカー・ケスラー(今年のドラフト1巡目22位指名のセンター)に加え、将来のドラフト1巡目指名権4本を獲得。このドラフト1巡目指名権の内訳は、プロテクトなしの2023、25、27年のものと、29年のトップ5のみプロテクトの計4本。
ジャズのダニー・エインジCEOは、1日にブルックリン・ネッツへ先発スモールフォワードのロイス・オニールを放出し、23年のドラフト1巡目指名権を獲得しており、オールスターガードのドノバン・ミッチェルを軸に、チームを再構築する方向で動いている。
ウルブズへ移籍となったゴベアは自身のSNSで、2013年のドラフト当日にデンバー・ナゲッツからジャズへトレードされてから9シーズン所属したユタへこうつづっていた。
「ユタ! 9年前にフランスからここへやってきた時、僕はただの若者だった。でもやってきた初日から受け入れてもらい、支えられているんだと感じていた。皆の目の前で1人の男、そして選手として成長してきた。そのすべての瞬間に感謝している。ユタとこのコミュニティは、僕の心の中でずっと特別な場所であり続ける。ありがとう!旅は続いていく…愛をこめて」。
昨季はいずれもリーグトップとなる平均14.7リバウンドにフィールドゴール成功率71.3パーセントを残した216センチ117キロのビッグマンは、15.6得点1.1アシスト2.1ブロックをマーク。ここ3年連続でオールスターに選ばれている30歳のセンターは、最優秀守備選手賞に3度(18、19、21年)も選ばれ、6シーズン連続でオールディフェンシブファーストチームに名を連ねるリムプロテクターで、オールNBAチームにも計4度選ばれてきた。
今季はオールスタービッグマンのカール・アンソニー・タウンズとツインタワーを形成し、アンソニー・エドワーズやディアンジェロ・ラッセルらとプレーしていくこととなる。
なお、ウルブズは今オフにトーリアン・プリンスと延長契約を結んだほか、フリーエージェント(FA)戦線でカイル・アンダーソン、ブリン・フォーブズと契約合意に至っており、戦力増強を進めている。
タウンズはこの日4年2億2400万ドル(約302億4000万円)のスーパーマックス契約に合意したばかりで、ゴベアは5年2億500万ドル(現在のレートで約276億7500万円)の2年目を迎えるだけに、ウルブズは今季以降の4シーズンでチャンピオンシップを勝ち取るべく、大きな賭けに出たと言っていい。
はたして、クリス・フィンチHC(ヘッドコーチ)の下で、タウンズとゴベアはどのようにして共存していくのか。得点源のエドワーズや司令塔ラッセルの活躍にも注目だ。
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