2022.12.06
10月9日(現地時間8日、日付は以下同)。ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンが会見を開き、当面の間チームから離れることを発表した。
これは6日にチームメートのジョーダン・プールを殴打したことを報じられ、8日に『TMZ』がその映像をリークしたことで世間に知れ渡ったことで、この件で会見をすることになったというもの。グリーンは7日にチームのトレーニング施設へ行き、プールもいる中で謝罪をしており、当初は9日にチームへ復帰する予定だと『ESPN』が報じていたのだが、9日の会見でさらにチームから離れると発表している。
「私はこれからも離れます。その間、自分でトレーニングを続けていきますが、チームの皆へ干渉しません。特にジョーダンへ干渉したくありません。あと数日、自分だけでトレーニングをしていきます」
会見でそう口にしたグリーンは、今回の一件でプール本人へ個別に謝罪しただけでなく、彼の家族にも謝罪したと明かした。だが「ジョーダンの気持ちが最も重要。正直なところ、私は彼がどう感じているのか分かりません」と話しており、具体的なチーム合流日は決まっていないというのが現状。
また、今回の件が流出した映像については「15回、もしくはそれ以上見ました。あのビデオを見た時、私は酷いものでした。自分が思っていた以上に酷く、情けないものでした」と反省していた。
ウォリアーズは10日にロサンゼルス・レイカーズとのプレシーズンゲームに臨み、121-124で敗戦。今回の一件でプールにケガはなく、この試合ではチームトップの25得点に4リバウンド6アシスト2スティールを記録。今後チームは12日にポートランド・トレイルブレイザーズ、15日にはデンバー・ナゲッツとプレシーズンゲームをこなし、19日にレイカーズとのレギュラーシーズン開幕戦を迎える。
だがグリーンが今回起こしてしまった一件は、帳消しにすることはできず、チームから離れて個別にトレーニングを続ける傍ら、プールならびにチームメートたちからの信頼を回復させていかなければならない。
「あの日の私は、メンタル的にとても悪い状態にありました。このチームのリーダーとして、私はもっといい状態を保つ必要がありましたし、自分の知力が尽きてしまっていたことを把握し、理解することが求められていました。それが誤った方向へ向かってしまったのかもしれません。率直に言いますと、私はそのことをうまく対処できませんでした。人として、そしてリーダーとして失敗してしまったのです」
グリーンは会見でそう語り、リーダーとしてチームメートたちへ模範を示すことができなかったことを悔やんでいた。
昨シーズンの王者ウォリアーズにとって、グリーンはステフィン・カリー、クレイ・トンプソンと共にビッグ3を形成する重要なコアの一人であり、ヴォーカルリーダーでもある。
この男が不在になることで、チームがすぐさま空中分解することはさすがにないだろうが、長丁場を戦い抜いてきたグリーンが長期離脱することで、もしかすると骨抜きになってしまう可能性があることも否定できないだけに、なんとかグリーンにはプール、そしてチームと和解して再合流してほしい限りだ。
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