2022.11.08
11月5日(現地時間4日、日付は以下同)。ブルックリン・ネッツが敵地キャピタルワン・アリーナへ乗り込み、ワシントン・ウィザーズ戦を迎えた。
ここ数日、ネッツはスティーブ・ナッシュHC(ヘッドコーチ)を解任したことでジャック・ボーンAC(アシスタントコーチ)が暫定HCを務めている。4日には今シーズン平均26.9得点5.1リバウンド5.1アシスト1.4スティールを記録するカイリー・アービングが反ユダヤ主義の映像作品のリンクを自身のSNSへ投稿したことを機に問題へ発展して“少なくとも”5試合の出場停止処分、さらにこの試合ではベン・シモンズ(左ヒザの痛み)とセス・カリー(左足首)も欠場。
ところが、この試合でネッツは第1クォーターだけで38得点をマークするなど序盤からオフェンスが絶好調。終わってみれば、128-86の大差でウィザーズを一蹴して今シーズン3勝目(3勝6敗)を手にした。
今シーズン最多得点を奪ったネッツでは、KDことケビン・デュラントが28得点9リバウンド11アシスト、ニコラス・クラクストンが18得点9リバウンド3ブロック、キャム・トーマスが17得点4リバウンド6アシスト、渡邊雄太が今シーズン最多の14得点8リバウンドに2ブロック、ロイス・オニールが13得点8アシストを残すなど、計7選手が2ケタ得点を奪取。
特にデュラントは、この試合で巧みなハンドリングでダニエル・ギャフォードをアンクルブレイクさせるなど見せ場を作り、見事ネッツを快勝へと導いた。この日のシュートアラウンド後、デュラントがチームの現状をふまえてこのように話していた。
「俺は誰かをジャッジしたり、どう感じているかを説き伏せるためにここにいるわけじゃない。そういったことが続くのは好きじゃない。俺にとってはそんなの全部不要なんだ。俺たちはただバスケットボールをプレーし続けて、組織として静かにじっとし続けることができたかもしれない気がしている。俺はそのどっちも好きじゃないんだ」
指揮官の交代やカイリーをはじめとする複数の主力選手の欠場と、いろんなことが積み重なり、ネッツはこの試合でいい意味で吹っ切れたのだろう。それは「ゲームにフォーカスし、自分たちのゲームプランを頭に入れなきゃいけない。それを遂行して勝利をつかむんだ」というオニールの言葉からも見てとれる。
ネッツは依然として負け越しているものの、このチームの選手たちが一丸となってまとまることができるなら、これから先に白星先行へ好転する可能性は十分あるのではないだろうか。
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