2022.12.02
キャリア5年目となった今シーズン、ダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチは開幕から9試合連続で30得点以上の好発進を見せ、11月25日(現地時間24日、日付は以下同)の時点で自己最高の平均34.0得点と、リーグトップを走っている。
また、今シーズンは平均得点だけでなく、37.1分1.8スティール、フィールドゴール成功率50.3パーセントも自己最高ペース。マブスは9勝8敗でウェスタン・カンファレンス10位ではあるものの、1位のフェニックス・サンズ(11勝6敗)とは2.0ゲーム差のため、ここから順位を上げていくことは十分可能だろう。
そんななか、先日YouTubeへ公開された地元メディア『WFAA』のジョー・トレイハンとのインタビューで、ドンチッチはいつかダラスを離れてしまう可能性があると心配しているかもしれないファンへこのように語っていた。
「そのことについては心配しなくていいと思う。僕にはまだ5年間あるから、彼ら(ファン)がそのことについて心配する必要があるとは思わないね」
スロベニア出身の23歳は、2021年8月にマブスと5年2億700万ドル(当時のレートで約227億7000万円)というスーパーマックス額の延長契約を締結。契約最終年となる2026-27シーズンこそプレーヤーオプションながら、少なくとも今シーズンを含めた4シーズンはマブスの契約下にいる。
マブスはドンチッチを中心とした布陣で3シーズン連続のプレーオフ進出を飾っており、昨シーズンは初優勝した2011年以来となるカンファレンス・ファイナル進出を果たした。マブスはこの男がいる限り、常にプレーオフ進出を狙えると言っていい。
というのも、マブスが誇るスーパースターは、キャリア平均26.8得点で現役3位に相当する好位置におり、プレーオフという大舞台でも物怖じすることはなく、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか/平均33.5得点)に次ぐNBA歴代2位の平均32.5得点を誇っており、すでにリーグ最高級の実力者だからだ。
そんなドンチッチが掲げるゴール。それはもちろん、ダラスへフランチャイズ史上2度目のチャンピオンシップをもたらすこと。
「それがすべてだね。誰もがチャンピオンシップを勝ち取りたいものさ。そして僕はここでチャンピオンシップを勝ち取りたい。それが僕らのゴールなんだ。それはどのシーズンでも同じこと。そのためにはやることがたくさんある。リーグにはすごいチームがたくさんいるからね。相手が誰であろうと倒してしまう。だから常に準備していなきゃいけないんだ」
マブスにはスペンサー・ディンウィディーやドリアン・フィニー・スミス、クリスチャン・ウッド、ティム・ハーダウェイJr.、レジー・ブロック、マキシ・クリーバー、ジョシュ・グリーン、ドワイト・パウエルといった好選手たちがいるものの、絶対的な中心はもちろんドンチッチ。
NBAチャンピオンになるためには、82試合のレギュラーシーズンを戦い抜き、プレーオフで4つのシリーズを勝ち上がらなければならないため、どの選手、チームにとってもそのハードルは高い。
だがドンチッチが目指すのは勝利のみ。世界最高のプロバスケットボールリーグでこの男が王座を獲得する日は訪れるのか、引き続き注目していきたい。
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