注目の制限付きFAグラント・ウィリアムズがセルティックスからマブスへ移籍

　7月6日（現地時間5日）。制限付きフリーエージェント（FA）として注目を浴びていたグラント・ウィリアムズが、サイン&トレードでボストン・セルティックスからダラス・マーベリックスへ移籍することに合意したと『ESPN』、『The Athletic』が報じた。

　両メディアによると、このサイン&トレードはセルティックス、マーベリックス、サンアントニオ・スパーズの3チーム間トレードになったという。このトレードの詳細は下記のとおり。
※以降チーム名は略称

セルティックス、マブス、スパーズによる3チーム間トレード

■セルティックス獲得
将来のドラフト2巡目指名権2本（←スパーズ）
620万ドル（約8億9280万円）のトレードエクセプション

■マーベリックス獲得
グラント・ウィリアムズ（フォワード／←セルティックス）
将来のドラフト2巡目指名権2本（←スパーズ）

■スパーズ獲得
レジー・ブロック（フォワード-ガード／←マーベリックス）
2030年のドラフト1巡目指名交換権（←マーベリックス）

マブスがドンチッチ、カイリーを補佐する“3&D”フォワードを獲得

　32歳のブロックは、NBAキャリア10年目を終えた198センチ92キロのウイングプレーヤー。昨シーズンはマブスで78試合に出場して平均30.3分7.2得点3.6リバウンド1.4アシストに3ポイントシュート成功率38.0パーセント（平均1.9本成功）をマーク。

　契約最終年を迎えているとはいえ、ブロックは比較的若手が多いスパーズにとって、貴重なベテランとなるかもしれない。

　もっとも、この3チーム間トレードの目玉はやはりウィリアムズだろう。198センチ107キロのフォワードは、セルティックスで4シーズンをプレーした経験を持ち、特にここ2シーズンはローテーションの一角を務めてきた24歳。

　昨シーズンは79試合の出場で平均25.9分8.1得点4.6リバウンド1.7アシストに3ポイントシュート成功率39.5パーセント（平均1.5本成功）を残しており、マブスは3ポイントシュートとディフェンスを得意とする“3&D”タイプのフォワードをロスターへ加えることに成功。

　ウィリアムズの契約は4年5300万ドル（約76億3200万円）。セルティックスの一員として、プレーオフでも2022年はNBAファイナル、2023年はイースタン・カンファレンス・ファイナルを経験していることから、今シーズンはルカ・ドンチッチとカイリー・アービングをサポートする“3&D”フォワードとして期待がかかる。