2023.10.23
昨シーズンでNBAキャリア11年目を終えたドレイモンド・グリーンは、今夏プレーヤーオプションを破棄して制限なしフリーエージェント(FA)となり、ゴールデンステイト・ウォリアーズと再契約を結んだ。
ウォリアーズはスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)の下、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、グリーンという強固なビッグ3を中心とした布陣で2015年から2022年にかけて4度の優勝を達成。
昨シーズンは「NBAプレーオフ2023」でロサンゼルス・レイカーズとのカンファレンス・セミファイナルを2勝4敗で落として敗退も、チームは今夏トレードでクリス・ポールという司令塔、さらにFA戦線でダリオ・シャリッチ、コーリー・ジョセフという即戦力のベテラン3選手を加えた。
この不動のビッグ3に新加入のベテラン3人、さらにはアンドリュー・ウィギンズ、ケボン・ルーニー、ゲイリー・ペイトン二世、ジョナサン・クミンガ、モーゼス・ムーディーというコアメンバーを擁するウォリアーズは、2シーズンぶりの覇権奪回を目指して今シーズンへ臨む。
9月13日(現地時間12日、日付は以下同)に『ESPN』へ公開されたインタビューで、グリーンはまだまだ優勝回数を伸ばしていく思いを口にしていた。
「必然的に具体的な数字を示すのは好きじゃない。だが俺たちがあと2回チャンピオンシップを手にすることなどできないなんて俺には分からないね。それがどうしてダメなんだ?」
今シーズンのウォリアーズは、5選手がキャリア10年以上を誇っており、現時点でロスターの約半分にあたる6選手が30歳以上。38歳のポールを筆頭に、カリーが35歳、トンプソンとグリーンが33歳、ジョセフが32歳、ペイトン二世が30歳というベテランチーム。
だがカリーは依然としてリーグ最高級の実力者であり、ポールにトンプソン、グリーンも十分スターターを務められる実力を誇っており、選手生命を脅かすほどの大ケガに見舞われない限り、すぐさま急激に衰えるとは思えない。

これまで何度もコート上で対戦してきたグリーン(左)とポール(右)[写真]=Getty Images
グリーンは昨秋にジョーダン・プール(現ワシントン・ウィザーズ)を殴打したことで一時チームから離脱。現在もチームメートたちやコーチ陣、球団からの信頼回復に努めている最中ながら、これまで優勝4度、オールスターに4度、オールディフェンシブチームに8度も選ばれており、特にディフェンス力は今もなおリーグ有数のレベルを維持している。
キャリア12年目に突入するフォワードは、今シーズンに向けてこう意気込んでいた。
「俺のキャリアのなかで最も重要な時期の1つだと見ている。別にドレイモンドとして何かを挽回するわけじゃない。俺のゴールはこのチームがクリス・ポールの初優勝を手助けすること」
今シーズンも優勝候補の一角として注目を集めるウォリアーズは、10月25日のフェニックス・サンズ戦でレギュラーシーズン開幕を迎える。長丁場のシーズンで、ベテランぞろいのロスターを形成したウォリアーズがどんな戦いを見せてくれるかは、楽しみでしかない。
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