2023.07.29

ウォリアーズGMが再契約したグリーンを語る「守備面ではトップ2か3に入ると見ている」

ウォリアーズと再契約したグリーン[写真]=Getty Images
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「我々は彼があと4年間もいてくれることをとても喜んでいる」

 7月28日(現地時間27日)に公開された現地メディア『CBS SPORTS』のラジオ番組‟The Jim Rome Show“へ、ゴールデンステイト・ウォリアーズのマイク・ダンリービーJr.GM(ゼネラルマネージャー)が出演した。

 2018-19シーズンにプロスカウトとしてウォリアーズのフロントオフィスへ加わったダンリービーJr.は、ボブ・マイヤーズ前GMの下でアシスタントGMを2年間、直近2シーズンはバスケットボール運営部のバイスプレジデントを務め、今夏からウォリアーズのGMへ昇格した。

 2022年にリーグを制したウォリアーズは、「NBAプレーオフ2023」でロサンゼルス・レイカーズに2勝4敗で敗れたことで、カンファレンス・セミファイナル敗退。するとチームはワシントン・ウィザーズとのトレードでジョーダン・プールらを放出して大ベテランの司令塔クリス・ポールを獲得。

 さらにFA(フリーエージェント)戦線ではビッグマンのダリオ・シャリッチ、ガードのコーリー・ジョセフをロスターに加えたのだが、最も重要な動きとなったのはドレイモンド・グリーンとの再契約だろう。

 ウォリアーズ在籍11年目となった昨シーズン。グリーンは73試合の出場で平均31.5分8.5得点7.2リバウンド6.8アシスト1.0スティールにフィールドゴール成功率52.7パーセントを残し、オールディフェンシブセカンドチームへ選出。

 公称198センチ104キロのグリーンは上背こそないものの、フィジカルコンタクトに秀でており、バスケットボールIQの高さにも定評のある33歳のベテランフォワードで、ステフィン・カリークレイ・トンプソンとともにウォリアーズで重要な基盤を務めてきた。

 ウォリアーズで4度の優勝に加えてオールスターに4度、オールNBAチームに2度、オールディフェンシブチームに8度も選ばれた実績を持ち、2017年には最優秀守備選手賞にも輝いた。

ディフェンス面で絶大な信頼を得ているグリーン[写真]=Getty Images

 ダンリービーJr.GMは、4年1億ドル(約141億円)で再契約を結んだグリーンについて、番組内でこのように語っていた。

「私は彼が今でもそのレベルにあると見ている。特にディフェンス面では毎晩、それにプレーオフの試合においても、リーグでトップ2か3に入るとね。それに加え、彼のリーダーシップ、プレーメーキングなど彼がこなしてくれていることを考えると、『いいか。もし彼がいなくなったらどうなってしまうんだ?』と言っている」

「彼が戻ってきたいことは分かっていたし、我々としても彼には戻ってほしかった。我々は彼があと4年間もいてくれることをとても喜んでいる」

 グリーンはカリー、トンプソンのシュート力を最大限に生かすプレーメーカーで、ディフェンスではアンカーとなってペイントエリアを死守するだけでなく、絶妙なヘルプに入って相手の得点を防ぐ重要な役割を担ってきた。

 ヴォーカルリーダーとして、ときには一線を越えてしまい、退場処分や出場停止処分を科されることもあるのだが、コート内外で影響力があり、ウォリアーズの屋台骨と言っていい選手だけに、グリーンとの再契約は、このチームにとって今夏最高の動きだったのではないだろうか。

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