2025.02.03

超巨額契約を失うも新天地レイカーズで心機一転を図るドンチッチ「最高の機会に感謝」

スーパーマックス契約の資格を失ったドンチッチ[写真]=Getty Images
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■マブスはインスタグラムのフォロワー数が約70万人減少

 2月3日(現地時間2日、日付は以下同)。ロサンゼルス・レイカーズは、ユタ・ジャズも絡んだ3チーム間トレードでダラス・マーベリックスからルカ・ドンチッチ、マキシ・クリーバー、マーキーフ・モリスの獲得を発表した。

 このトレードで、レイカーズはアンソニー・デイビスとマックス・クリスティー、2029年ドラフト1巡目指名権をマブス、ジェイレン・フッド・シフィーノをジャズへ手放したとはいえ、リーグを代表する選手の1人ドンチッチをロスターへ加えることに成功。

 スロベニア出身のドンチッチは、今月末に26歳を迎える198センチ104キロのガード。現在は左ふくらはぎ負傷のため離脱中で、今シーズンは27試合を欠場しているため、MVPやオールNBAチームといったアウォードの選出対象外となる。

 ただし、ドンチッチは昨年まで5年連続でオールスター、さらにはオールNBAファーストチームに選ばれているため、すでに今夏スーパーマックス契約と評される超巨額契約を締結する資格を手にしていたのだが、今回のトレードでその資格を失った。

 もしドンチッチがマブスで今シーズンを終えてその契約を結ぶことになれば、5年総額3億4500万ドル(約534億7500万円)というNBA史上最高額の契約を手にすることができた。

 だがトレードで移籍したため、レイカーズで締結することが可能な最高額は5年2億2900万ドル(約354億9500万円)。この内容も十分すぎるほど巨額なのだが、スーパーマックス契約と比較すると、最大で1億1600万ドル(約179億8000万円)という差額が生じることとなる。

 ドンチッチは昨シーズンに平均33.9得点を残して得点王になり、「NBAプレーオフ2024」でウェスタン・カンファレンスを勝ち上がり、マブスをNBAファイナルまで導いた。

ドンチッチは昨シーズンにマブスをファイナルまで導いた[写真]=Getty Images

 そのファイナルではボストン・セルティックスに1勝4敗で敗れたものの、この男がマブスをけん引してきたことは事実。持ち前のバスケットボールIQと豊富なスキルの数々、ボールハンドリングやシュート力、コートビジョンから繰り出される華麗なプレーは“ルカ・マジック”と評され、ファンからも愛されてきた。

 それを象徴するのが、マブスのインスタグラムのフォロワー数。『Athlon Sports』によると、現地時間1日午後の時点で約530万人いたのだが、2日朝には約460万人へ減少と、約70万人も離れていったというのだから、それほど衝撃的なトレードだったと言えるだろう。

 マブスでフランチャイズプレーヤーを務めてきた男は、コンディショニングの面で疑問視され、まさかのタイミングでレイカーズへ移籍となった。それでも、ドンチッチならば今回のトレードを発奮材料とし、モチベーションにして再始動していくはず。ドンチッチはレイカーズのX(旧Twitter)投稿へ引用ポストでこう綴っている。

「この最高の機会に感謝している。バスケットボールは僕にとってすべてであり、どこであろうと同じ喜びと情熱、そしてチャンピオンシップを勝ち取るというゴールを持ってプレーしていく」

 NBAのトレードデッドラインは7日のため、レイカーズがさらに動く可能性があることは否定できない。ただし、ドンチッチが“パープル&ゴールド”のユニフォームに袖を通し、“古巣”マブスと対戦する今月26日は大きな注目を浴びるに違いない。

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