2026.04.13

離脱中のドンチッチはプレーオフで復帰できるのか…レイカーズが待つエースの現在地、母国で愛娘との再会も

3月18日、ロケッツ戦で40得点を挙げたレイカーズのドンチッチ[写真]=Getty Images

■チームを離れてスペインへ

 ロサンゼルス・レイカーズは、大黒柱ルカ・ドンチッチを欠いたままプレーオフに突入することになった。ファーストラウンドの相手はヒューストン・ロケッツ。フィジカル色の強い相手との消耗戦が予想される中、チームとしてはエースの一日も早い復帰を待ち望んでいる。

 ドンチッチは4月3日(現地時間2日、以下同)のオクラホマシティ・サンダー戦で左ハムストリングを負傷し、途中退場した。『ESPN』によれば、診断はグレード2のハムストリング肉離れ。復帰までには4〜6週間を要すると見られている。

 では、負傷から10日が経過した現在、ドンチッチの状態はどうなっているのか。

 まず、得点王は負傷後まもなくチームを離れ、スペインへ渡った。NBAの労使協定では、禁止薬物を使用しない限り、選手と所属球団には治療に関する一定の裁量が認められている。そのため、ドンチッチとレイカーズは、より多くの医療的選択肢を求めてヨーロッパでの治療を選んだと見られる。

■母国で愛娘たちとの再会も

4月3日、サンダー戦で負傷し倒れ込んだドンチッチ[写真]=Getty Images


 現地報道によれば、ドンチッチは古巣レアル・マドリードのハビエル・バリオ医師のもとを訪れ、幹細胞を用いた先進的な治療を受けたという。認定理学療法士のエバン・ジェフリーズ医師は、今回の注射と治療計画について、幹細胞、多血小板血漿、あるいはそれ以上に高度な再生医療技術を組み合わせたものではないかと推測しており、同様の治療はアメリカでは受けられないと説明している。

 さらに、スロベニアの地元紙『Ekipa』は、ドンチッチがスペインで最初のリハビリセッションを終えた後、一時的に母国へ戻ったと報じた。目的は、愛する娘たちに会うためだ。ドンチッチにはガブリエラとオリビアという2人の娘がおり、長いシーズンを戦ってきたこともあって、再会は数カ月ぶりだったという。

 今回の離脱では、肉体的な回復だけでなく、精神面の立て直しも重要なテーマになっている。6度のオールスターであるドンチッチは、今年3月にパートナーだったアナマリア・ゴルテスとの婚約解消が報じられ、2人の娘をめぐる親権や養育費に関する法的問題の渦中にある。『Ekipa』は、娘たちと過ごす時間が彼の心を満たし、精神状態にも良い影響を与えると伝えており、レイカーズもその事情を理解したうえで、本人の決断を全面的に支持しているようだ。

■気になる復帰の見通し

一日も早い復帰が待たれるが…[写真]=Getty Images


 同メディアによれば、ドンチッチはスロベニアで短い休息を取った後、再びマドリードへ戻り、新たなセラピーを受ける予定だという。その後、来週半ばからプレーオフ開幕直後にかけてロサンゼルスへ戻り、チームに再合流する見込みとされている。

 もっとも、レイカーズとロケッツの第1戦は19日に予定されている。仮にドンチッチが最短となる4週間で戦列復帰できたとしても、このシリーズ中に戻ってくる可能性は極めて低い。

 それでも、ドンチッチとチームが最善を尽くそうとしているのは確かだ。ジェフリーズ医師によれば、スペインでは幹細胞をより高度に操作し、その効力を高めることが可能で、「理論上は治療期間を半分に短縮できる可能性がある」という。

 一方で、早期復帰には慎重な見方もある。ロサンゼルスのベテランNBA記者マーク・メディナがスポーツ医学医ジェシー・モースに取材した内容では、今回の負傷には最低でも3週間を要し、仮に短期間で復帰を目指すとしても、それには並外れた努力が必要であり、なおかつ再負傷のリスクは大きく残るとされている。

[写真]=Getty Images


 レイカーズにとって、ドンチッチの不在は単なる戦力ダウンではなく、シリーズの行方を占う。一方で、同選手には球団の未来を担うという長期ミッションも課せられている。

 果たして、ドンチッチはどのような回復状況で、いつ戦列復帰を果たすのか。レイカーズは今、エース復帰までの時間を稼ぐために、ロスター全体のステップアップが求めらている。

文=Meiji

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