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レイカーズの勝因は“役割のシンプル化”…レブロン不在時の成績向上を指揮官が分析

レイカーズを指揮するレディックHC[写真]=Getty Images

■指揮官の見解は

 ロサンゼルス・レイカーズは、順位表の見た目以上に苦戦を強いられている。

 現在、強豪がひしめくウェスタンカンファレンスで4位に位置しており、成績だけを見れば上々の出来。しかし、八村塁も言及したように、チームはその試合によって出来の良し悪しが激しく、プレーオフの強度で優勝候補に勝ち越せるかと問われると、未だに疑問符が残る。

 だが、3月6日(現地時間5日)開催のデンバー・ナゲッツ戦以降は、インディアナ・ペイサーズ、ニューヨーク・ニックス、ミネソタ・ティンバーウルブス、シカゴ・ブルズに4連勝。どの試合も最終的に10点以上の差をつけており、危なげのない勝利と言える。

 肝心なのは、ウルブス戦までの3試合はレブロン・ジェームズが“不在”だったということだ。レブロンは今シーズン、開幕14試合を欠場。その期間、レイカーズの勝率は7割を超えており、実績だけを見れば、レブロンがいない方が成功していると見て取れる。

[写真]=Getty Images


 JJ・レディックヘッドコーチ(HC)は、主力の共存について、自身の見解を述べている。

「3人が同時にコートにいるときの話になりますが、やはり人間的な要素に尽きると思います。彼らがバスケットボール選手として、何をすることに慣れているかということです。23年間キャリアを積み重ねてきたNBA史上最多得点者を含めて、3人ともボールを持つことに慣れているのです。ルカ(・ドンチッチ)はオールNBAファーストチームに5回選出されており、今年もファーストチームに入るべき選手です。彼もまたボールを持つことに慣れています。だから、人間である以上、自分の望むものを求めるという葛藤があるのです」

■見え始めた“解決策”

 レディックHCの言う“人間的な要素”は、プレースタイルのことを指している。キャリアを通して、ボールを預かることで自身の存在価値を証明してきた2人は、常にチームのファーストオプションであり、両者と共にプレーしたカイリー・アービングでさえ、彼らが横にいる時は2番手としてシステムに順応していた。

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 また、チームの未来の一部であり、重要な得点源を担うオースティン・リーブスの存在も忘れてはいけない。

「AR(リーブス)はオールスター級へと成長している最中です。自分の望むものを求めながら、同時に隣にいる選手を理解し、感情的な成熟をしなくてはなりません。これらがまだ、完全には噛み合っていないんです。トレーニングキャンプを失い、シーズン序盤を失い、その後ARも長い期間欠場しました。今はようやく、それ(解決策)が見え始めていると思います」

■残された時間は17試合

 今シーズンのレイカーズは、レブロンとドンチッチが共に出場した試合で24勝15敗、勝率.615と勝ち越しに成功。しかしながら、どちらかが欠場した試合では、その差が歴然となっている。レブロンが出場し、ドンチッチが欠場した場合の成績は、3勝3敗で勝率.500。一方で、レブロンが欠場し、ドンチッチが出場した際は11勝4敗、勝率は.733まで上昇し、成績に大きな開きが発生している。

 レディックHCは、レブロン不在時になぜチームが機能するのかを説明し、レブロンも絶対的主役ではなく、チームプレーヤーの1人であることを理解しつつあると語る。

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「ルカとARがコートにおり、他が低使用率の選手で構成されるときは、明確な序列があります。それが自然な形だし、歴史上ほとんどすべてのビッグ3がそうでした。我々はそこに辿り着くつもりです。ポジティブな兆候は見えているし、レブロンもルカがエンジンになることの重要性を理解しています。彼が望んでいるのは、勝利に影響を与えることだけです。この2週間、言い続けていますが、我々はそこに辿り着きます。必ずです」

 日本人対決が実現した同13日(同12日)のシカゴ・ブルズ戦は、レブロンが戦線復帰を果たして勝利をつかみ、連勝を4に伸ばした。

 次に待ち構えるのは、ナゲッツとヒューストン・ロケッツ。シーズンは残すところ、あと17試合。これが最適解を見出すためにレイカーズに残された時間だ。

文=Meiji

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