2026.05.06
レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)は、前人未到のキャリア23年目を終えた。優勝という目標こそ実現しなかったものの、再びエースとしてチームを引っ張ったプレーオフでの“王様ぶり”は、誰が見ても賞賛に値するものだった。
一息ついたレブロンは、スティーブ・ナッシュ(元フェニックス・サンズ)とともに、ポッドキャスト『Mind the Game』で2025-26シーズンを総括。番組中盤では、自身の進退についても印象的なコメントを残している。
キングにとって、今シーズンは決して簡単な1年ではなかった。自身はシーズン序盤を欠場し、ルカ・ドンチッチやオースティン・リーブスもケガや私生活の事情で離脱。終始安定しない戦力と、その影響による調子の浮き沈みについて、「いくつものシーズンがひとつに詰め込まれたような感覚だった」と表現した。
「トレーニングキャンプ、プレシーズン、シーズン最初の14試合を欠場したことは、自分にとって大きな挑戦だった。難しかったし、精神的にもきつかった。自分のプレーレベルに戻れるのかと思ったし、復帰後もリズムを取り戻すには時間がかかった。チームとして自分たちが何者なのか、どうすれば全員が噛み合うのかを探る時間もあった。俺が最後に欠場して戻ってきた時、チームの流れはよかったし、そこで俺もチームが必要としていた役割にうまく収まった。リーグでも最高のオフェンスチームのひとつで、ディフェンスでもトップ10に入っていたし、あの時点では本当に素晴らしかったね」

[写真]=Getty Images
レギュラーシーズン終盤とプレーオフでは、チームのあり方がまったく違うものになったと、レブロン自身も振り返っている。
「俺としては、スイスアーミーナイフのような役割を担うつもりだった。自分でスポットを選びながら、3番手をこなし、必要ならあるクォーターでは1番手に、別の時間帯では2番手になる。そういうイメージだった。でも、俺はファーストオプションに戻されることになった。その中でチームがプレーオフシリーズで勝てたのは大きな成果だったと思う。俺の目標はもっと大きいけど、チームが経験してきたことや、自分たちが置かれていた状況を考えればね。選手たちにも、コーチングスタッフにも大きな敬意を持っている。自分たちは持てるものをすべて出しきったよ」
そして、話題はレブロンの将来へと移る。

[写真]=Getty Images
プレーオフでは、今なおトップレベルのパフォーマンスを発揮できることを証明した。その上でナッシュは、レブロンに現在の率直な気持ちを尋ねている。
「今は自分の時間を取っている段階だ。本当に、まだそこまで深くは考えていない。もちろん、自分がFAであることは理解しているし、自分の運命を自分でコントロールできることもわかっている。このフランチャイズにもうしばらくいるのか、それとも別の場所へ行くのか。でも、正直まだそこまで到達していない。家族旅行にもまだ行っていないからね。メモリアルデーの後に予定しているから、今はそれが頭の中で最優先事項になっている。6月下旬とか、7月に入ってFAが動き始める頃に、自分の未来がどういう形になるのかを感じ始めるつもりだよ」

[写真]=Getty Images
ただ、レブロンの発言の中でひとつ明確だったのは、「ゼロからやり直すつもりはない」ということだった。また近年と同様に、家族が最優先事項のひとつであることも改めて強調している。
「勝つことが一番大事だ。毎日仕事へ行くことにワクワクしたいからね。同じような気持ちでいるグループと一緒にいたい。もうひとつの要素は家族だ。本当に大事なんだ。どちらかが上というわけではない。1Aと1Bのようなものだね。自分のキャリアにおいて何が心地いいのか、そして家族がどう思うのか。共同の決断になる。息子、娘、妻にも意見を聞く。最終判断は俺に委ねてくれると思うし、それを尊重してくれると思う。でも、俺は彼らの気持ちをすごく意識しているんだ」
会話の中では、子どもたちの存在にも触れた。ブロニーとはチームメートとしてプレーし、多くの時間を共有できたことへの喜びをにじませた。また、次男ブライスは大学2シーズン目を迎える。1年目は大学側との合意のもとでレッドシャツ制度を利用し、公式戦には出場せず、1年を自身の成長に充てた。だからこそ、2年目となる来シーズンは、彼のキャリアにとっても重要なシーズンになるはずだ。アリゾナ州はカリフォルニア州と隣接しており、レブロンはブライスとの物理的な距離も、今後の判断材料のひとつとして考えるのかもしれない。
噂が噂を呼び、レブロンの周囲はこれからさらに騒がしくなっていくだろう。キングの次なる一手を、世界は固唾を呑んで見守っている。
文=Meiji
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