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ヨキッチがドートのラフプレーに激昂…優勝候補である両陣営の試合後のリアクションは

ナゲッツのヨキッチとサンダーのドートが接触、そこから両軍が入り乱れる小競り合いに発展した [写真]=Getty Images

 2月28日(現地時間27日)に開催されたオクラホマシティ・サンダーデンバー・ナゲッツの優勝候補対決は、延長の末にサンダーが127-121で勝利した。しかし、この日のハイライトは終盤まで持つれこむ接戦でも、戦列復帰したシェイ・ギルジャス・アレクサンダーの36得点でもなく、第4クォーター序盤に起きた両軍の激突だった。

 試合終了まで残り約8分、失点からのトランジションでフロントコートに向かうナゲッツのニコラ・ヨキッチに対して、サンダーのルーゲンツ・ドートが不自然な動きで接触し、ヨキッチが転倒。すると、ヨキッチは立ち上がった直後に鬼の形相でドートへと詰め寄ると、両軍が入り乱れる小競り合いに発展した。リプレイの結果、ドートはフレイグラント2がコールされて退場、ヨキッチと衝突に割って入ったジェイリン・ウィリアムズにはダブルテクニカルが科された。

 試合後、ヨキッチはドートの行為を厳しく非難し、自身の強い反応を正当化した。

「ああいうものはバスケットボールのフロアにあるべきじゃない。だから、ドートのアクションはただの不必要な動きであり、それに対する俺の反応は必要なものだった」

 審判団の判定もヨキッチと同様の見解だった。『ESPN』によると、クルーチーフのジェームズ・ウィリアムズは、リーグ公式のプールレポートにおけるドートのファウルがフレイグラント2に格上げされた理由について、「不必要かつ過度であり、負傷の可能性が高いと判断」したとしている。また、その後のヨキッチとウィリアムズの衝突も、「接触が口論につながった。退場に値する行為には達していない」ことから、テクニカルに留められている。

 一方のサンダー陣営は、ドートが退場処分になったことに驚いている様子だ。マーク・デイグノート ヘッドコーチ(HC)は試合後、その際の判定が“前例”になるよう、審判団に要求している。

「もしジェイリン・ウィリアムズがコートを駆け上がって転倒した場合、(接触した選手は)今後はフレグラント2を宣告されるだろう。それだけだ。これが前例となり、悪質なプレーと認識され、フレグラント2の範囲とされるなら、誰であってもそうなるべきだ。もしそうなのであれば、我々も問題ない」

 これを受けて、ナゲッツを指揮するデビッド・アデルマンHCは、サンダー側のリアクションに難色を示している。デイグノートHCが試合後に一連の騒動を軽視したことに不満を抱いている様子で、ヨキッチに対するドートの悪質なプレーを「安っぽい」、サンダーの反応を「滑稽」と切り捨てた。

「ヨキッチはシーズンを通して、とても冷静な人間だよ。冷静な方が生産性が上がるからね。だが、こういう試合の中で彼が毎晩直面している状況を踏まえると、誰でもあのように反応するだろう。ドートは素晴らしい選手だが、あの攻撃は馬鹿げており、悪意に満ちた卑劣な行いだった」

 外野からは、リーグでも指折りの守備職人とされるドレイモンド・グリーン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)が、自身のポッドキャストでヨキッチに言及している。5度のオールディフェンシブファーストは、ヨキッチを「愚直にプレーを続ける選手だ」と評し、同選手を苛立たせるものは何もなく、NBAでディフェンスをする上で最も精神的にタフな選手だと語った。

 アデルマンHC、グリーンの両者から「冷静な選手」とのお墨付きを受けるヨキッチが、見たことがないほど激昂するということは、ドートにはこれまでの対戦も含め、相当なフラストレーションが溜まっていたことがうかがえる。

 昨シーズンはプレーオフでも激突したサンダーとナゲッツ。終盤戦やポストシーズンを見据える重要なゲームということもあり、互いの熱量を確かめ合う上でのヒートアップだったという側面もあるだろう。なお、両軍は3月10日(同9日)に再戦予定。この因縁を引き金に、コート上では再び激しい火花が散りそうだ。

文=Meiji

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