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「レブロンはNBA界のChatGPT」元同僚シャンパートが学んだ勝つための思考とリーダーのあり方

41歳となってもなお第一線で活躍するレブロン・ジェームズ[写真]=Getty Images

 イマン・シャンパート(元ニューヨーク・ニックスほか)は、クリーブランド・キャバリアーズ在籍時代にレブロン・ジェームズロサンゼルス・レイカーズ)のチームメートとして、NBA優勝を経験している。

 元同僚の立場からレブロンについてコメントを求められることもしばしばで、過去には勝利が絶対条件であるレブロンと一緒にプレーすることに大きなプレッシャーがあったことを認めている。

 一方で、キングの偉大さも身をもって体感している。シャンパートは、シャノン・シャープが司会を務めるポッドキャスト『Club Shay Shay』で、類稀なバスケットボールインテリジェンスを有するレブロンを、話題のAIソフトに準えて表現した。

「レブロンは“NBA界のChatGPT”みたいな存在だ。これが彼を表現する一番しっくりくる言い方だと思う。何を聞いても答えてくれる。監督やコーチのこと、選手育成のことも全部知っている。彼はフィルムの話もするし、戦術の話もする。X1、X2、X3、X4(ローテーションのコール)って言い出したときは、正直慣れるまで1カ月くらいかかった」

キャブス時代にレブロンと同僚だったシャンパート[写真]=Getty Images

 バスケットボールIQとは、流動的な試合を理解し、最適な判断を下す状況判断力や戦術理解力を示す言葉として多用されている。しかし、シャンパートによれば、レブロンの知性は試合の外側にまで及んでいるようだ。AIに匹敵する処理能力はもちろんのこと、コート上では高度な共通言語を用いてコミュニケーションを取り、合理性を徹底的に追求するのだ。

「彼はこのためにプログラムされているような感じだ。色々なスタイルを学んできているし、回り道せずに本質に入る。効率よく勝つことだけを考えている。勝てなければ失敗。それがブロンの考え方だ」

 シャンパートは、レブロンの“教え方”にも言及している。イリノイ州出身のシューティングガードは、レブロンやカーメロ・アンソニー(元デンバー・ナゲッツほか)といったスーパースターたちから“背中で引っ張るリーダーシップ”を学び、サクラメント・キングス在籍時代にはその経験が活かされたという。一般的なスター選手と彼らには、一体どのような違いがあるのだろうか。

「まずは自分が模範を示し、それでも理解できなければちゃんと教える。そういう姿勢を学んだ。多くのアスリートは頂点に立つと、自分の方が上だと考えるようになる。『俺がやるから見てろ。アドバイスは一つだけだ。それでもできないなら俺に任せろ』という感じ。でもブロンは、成長の時間を与えてくれる。もしプレーが合わなければ、『じゃあ少しシステムを変えよう。彼が必要だから、彼がここでやりにくいなら調整しよう』ってね。コーチの目をまっすぐ見て、『それは自分には合わない』と言えるだけの度胸を持った選手とも、それまでは出会ったことがなかった」

“キング”の影響力は計り知れない[写真]=Getty Images

 近年のレブロンは、競技の語り口そのものでも存在感を増している。スティーブ・ナッシュとともに映像と戦術を掘り下げる番組『Mind the Game』では、プレーの裏側を言語化している。

 シャンパートの「レブロン=NBAのChatGPT」という例えは、ただのキャッチーなニックネームではない。年齢を重ねても衰えない理解力と伝達力が、今なおレブロンの価値を支えているのだ。

文=Meiji

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