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NBA新人王候補が日本アニメとの“衝撃の出会い”明かす…米代表合宿での評価には謙遜「過大評価だった」

2025-26シーズンNBA新人王候補筆頭のフラッグ[写真]=Getty Images

■少年の心に電撃走る「これは観るしかない」

 2025年のドラフト全体1位指名、クーパー・フラッグダラス・マーベリックス)が、いよいよ本領を発揮している。4月に入ると、オーランド・マジック戦で51得点の大爆発。続くロサンゼルス・レイカーズ戦でも45得点を記録し、新人王争いに終止符を打つ構えを見せている。

 メディアのフラッグに対する関心は、すでにスター選手級だ。最近では、人気ポッドキャスト『The Old Man and The Three』に、マーベリックスの同僚であるマックス・クリスティー、ライアン・ネムハードとともに出演。司会のトミー・アルターからは、デューク大学への進学やドラフトの経験など、ここまでのキャリアをたどるような質問が投げかけられた。

 日本のNBAファンの関心を引いたのは、フラッグが意外にもアニメ好きであるという一面だ。『GQ』のインタビューでは、尾田栄一郎の『ワンピース』の大ファンであることや、日本のアニメ作品を配信するサービス『Crunchyroll』のヘビーユーザーであることも明かしていたが、この日のチームメートとの会話では、アニメにハマったきっかけや、最初に観た作品についても語っている。

「観始めたのは中学生の頃ですね。兄の影響もあって、『ナルト』から入りました。ある夜、兄が観ていたのを一緒に観たら、それがちょうど作中でもトップクラスに熱いバトルの最中で。その瞬間に『これは観るしかない』って思ったんです。それ以来、本当にたくさんのアニメを観ています。ただ、僕が観始めた頃は、今みたいに簡単に観られる環境ではありませんでした。配信サービスも今ほど整っていなくて、正直ちょっとした“探検”みたいな感覚で、いろんなサイトを探し回っていましたね」

■「外から見えるものとは、少し違っていたはず」

[写真]=Getty Images


 フラッグは、ドラフト入り前からその才能を高く評価されていた。デューク大学での支配的な活躍によってスカウトの注目を集めていたが、“NBAの次の顔になり得る存在”として一気に評価を高めたのは、アメリカ代表のセレクトチームに選ばれた頃だった。

 パリ2024オリンピックに向けたアメリカ代表の合宿で、練習チームの一員として、当時唯一の非プロ選手として選出されていたフラッグ。練習では、アンソニー・デイビス越しに3ポイントシュートを沈め、バム・アデバヨの上からプットバックダンクを叩き込むなど、オールスター級の選手たちを相手に見せた派手なハイライトが大きな話題を呼んだ。

 ただ、フラッグ本人は、あの時の盛り上がりを“過大評価”だったと振り返っている。

「あれはちょっと過大評価されている部分もありますね。向こう(代表メンバー)はたぶん50パーセントとか、良くても75パーセントくらいの強度でやっていたと思いますし、まだオフ明けで、プレーの感覚を取り戻している段階でしたから。外から見えるものとは、少し違っていたはずです。自分も何本かシュートを決めて、ブロックもありましたけど、特別すごいことをやったわけではありません」

[写真]=Getty Images


 それでも、NBAのトッププレーヤーたちと同じコートに立った経験は、大きな糧になったようだ。

「それでも衝撃は受けました。コートに入ったときは、完全に圧倒されましたね。NBA選手とプレーしたこともなかったし、間近で見るのも初めてだったので。最初にコートに入ったポゼッションで、いきなりレブロン・ジェームズとマッチアップして。あれはさすがに『うわ、マジか』ってなりました」

 だが、あの夏、アメリカ代表のスター軍団を前に緊張していた少年はもういない。驚く側から、驚かせる側へ。フラッグは今、その境界線を越えようとしている。

文=Meiji

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