2026.04.01
ロサンゼルス・レイカーズが絶好調だ。17戦を戦い抜いた3月は、15勝2敗でフィニッシュ。それぞれが役割に徹することでネガティブなムードは払拭され、プレーオフに向けてこれ以上にない上昇気流をつかんだ。
八村塁も勝利の原動力となっている。古巣ワシントン・ウィザーズとの一戦では、ケガでの欠場を含めて9試合ぶりのスターターに抜擢され、フィールドゴール成功率60.0パーセント、14得点をマーク。続く4月1日(現地時間3月31日)のクリーブランド・キャバリアーズ戦はベンチからの出場となったものの、フィールドゴール成功率は75.0パーセントとさらに効率を上げ、14得点を記録している。
ウィザーズ戦勝利後、記者たちの前に姿を現した八村は、最近のチームの好調に浮かれることなく、冷静に勝利の要因や自身の役割について分析している。
八村の今シーズン最大の変化、それは“チームで最も頼りになるロールプレーヤー”にコンバートされたことだろう。JJ・レディックヘッドコーチの下、得点力とサイズのある八村は先発とベンチの両方をこなす重要ロールプレーヤーとして機能。こうした臨機応変な対応には、経験が助けになっていると考えているようだ。
「僕のキャリアを振り返ると、いろいろな状況、リズムの中でプレーしてきたと思います。若いころにほかのチームでプレーしていたときとはまた違うリズムですが、それでも自分の役割が何かを理解しています。だから、何かが大きく変わるわけではないです。ただリズムが違うというだけで、どんな試合でも、どんな状況でも対応できると思っています。さっきも言ったように、やるべき仕事は同じなんです。先発する選手もいれば、そうでない選手もいて、それぞれ役割も責任も違います。だから、自分にとってその部分が難しくなることはありません」
インタビューの最中、元チームメートのアンソニー・デイビスがウィザーズベンチにいる姿を見て「(移籍したことを)完全に忘れていた」と、しっかり笑いもさらった八村だが、伝家の宝刀であるミッドレンジについても、質問が投げかけられた。
八村は、3シーズン連続で3ポイントシュート成功率40パーセント超えが現実的となり、エリートシューターの仲間入りを果たしている。しかし、元々はミッドレンジでゲームを組み立ててきた選手。デビューまもないころは、若きカワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)と比較されることも少なくなく、今シーズンもその確率は異次元の域にある。『NBA.com』のデータによれば、八村の今シーズンのミッドレンジからのショット成功率は57.1パーセント。これは、1試合平均1.5本以上のミッドレンジ試投がある選手の中でリーグ1位の成績であり、ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)やシェイ・ギルジャス・アレクサンダー(オクラホマシティ・サンダー)をも上回る。
アジア人選手として、ヤオ・ミン(元ヒューストン・ロカッツ)に次ぐNBA通算5000得点に到達した八村は、自身にとってのミッドレンジがいかに重要かを説明している。
「俺がここにいる理由は、ミッドレンジだと言うべきでしょう。高校生の頃からやっていますし、バスケットボールを始めたときから、カーメロ・アンソニー(元ニューヨーク・ニックスほか)のような選手が僕にとってのロールモデルでした」

美しいフォームから確率の高いシュートを決めたアンソニー [写真]=Getty Images
こうした発言は、キャバリアーズ戦のプレゲームインタビューでも見てとれた。好調の理由はケミストリーの向上であり、JJ・レディックヘッドコーチの一貫性にも賛辞を送っている。
「すべてはケミストリーです。いつもその重要性を話してきました。今シーズンは新加入の選手も何人か加わり、ケガの影響でロスターは出入りが激しく、スターターの変更などいろいろなことがありました。僕らのリズムや役割など、すべてが1月頃から形になってきましたね。それが今、僕たちが好調な理由です。レディック監督は本当に率直な男です。彼はいつも、チームとして何を改善する必要があるかを教えてくれます。勝利のことばかりを考えているんです。この組織には彼が必要でしたし、彼の下でプレーできることをうれしく思います」
シーズン終了まで残すところあと6試合。その過程では、カンファレンス首位のオクラホマシティ・サンダーとも対峙する。プレーオフを勝ち抜くための試金石、効率の鬼・八村の正確なシュートタッチが勝敗の明暗を分けるかもしれない。
文=Meiji
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