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ブロニーがNBAで上々アピール…レブロンも息子を誇る「彼は戻ってきた。リーグに相応しい」

NBA2年目で成長をアピールしているブロニー[写真]=Getty Images

■攻守で光った存在感…数字以上のインパクトを証明

 ブロニー・ジェームズが、数々の困難を跳ね除けて、勤勉さと努力の成果をプレーで示した。

 3月26日(現地時間25日)に敵地で開催されたインディアナ・ペイサーズとの一戦、ブロニーは2月中旬以来のローテーション入りを果たした。今シーズン、レイカーズで33試合に出場しているブロニーだが、10分以上のプレータイムが与えられたのはこのゲームを含めて5試合のみ。この日は第1クォーターから出番を与えられ、13分出場、4得点。スタッツの数字こそ派手ではないが、コート上での貢献は成長を証明するには十分な内容だった。

 現在、絶好調のレイカーズ。直近10試合の成績は9勝1敗と、チームの最適解に完全に辿りつきつつある。一方で、ロード6連戦のチームは、体力的にも満身創痍。ブロニーは、マーカス・スマート八村塁ディアンドレ・エイトンといった主力陣を欠く状況の中、コーチ陣からローテーション要員として必要としていると告げられたという。

「正直に言うと、アドレナリンが出るというよりは、むしろ落ち着こうとしていました。とにかくリラックスしようとしていました」

 ペイサーズは今シーズンの成績こそ振るわないが、昨シーズンの準優勝球団である。冷静なプレーメイキングと泥臭いプレーで知られるTJ・マッコネルとのマッチアップでは、手本のような1on1ディフェンスを披露し、タフショットを強制。また、スイッチではオールスターのパスカル・シアカムと対峙する場面もあったが、15センチ差の身長をエナジーで跳ね除け、スティールを記録した。

■指揮官も絶賛…Gリーグで磨いた成長の証

[写真]=Getty Images


 得点を決めた2本のフィールドゴールもハイライトだった。第4クォーターには、ディフェンスの名手であるマッコネルの目を盗み、豪快なダンクを叩き込む。また、残り約4分の場面では、ドンチッチにダブルチームにいったアンドリュー・ネムハードの選択を後悔させるかのように、ミッドレンジから冷静にフェイダウェイを成功させ、追撃の意欲を断ち切ってみせた。

 JJ・レディックヘッドコーチは、期待に応えたブロニーへの賞賛を惜しむことはなかった。

「彼は明らかに大きく成長しています。スタッフ全体が彼に自信を持っています。サウスベイ(・レイカーズ)で素晴らしいシーズンを送り、今の彼は特に自信に満ちているようです。ここ3〜4週間、彼は準備組の練習試合でほぼ毎回ベストプレーヤーでした。動きにも勢いがありますね。自信がついてきた結果だと思います」

 Gリーグで見るブロニーの成長は、数字以上のものだ。36分換算の主要スタッツは昨シーズンよりもわずかに下がっているが、フィールドゴール成功率は50.0パーセントから64.4パーセントに、3ポイントシュート成功率は38.0パーセントから42.1パーセントに向上し、効率が改善。オフェンシブレーティング、勝利への貢献を示すウィンシェアも総じて上向いている。

■困難を乗り越えた軌跡…“ブロニー・ジェームズ”としての証明

[写真]=Getty Images


 学生時代に心肺停止を経験し、プロの道を諦める選択肢もあったブロニー。偉大な父を持つがゆえのプレッシャーは計り知れないだろう。

 レブロン・ジェームズもそんな息子に感銘を受けている。

「ここまでの道のりを知っているからね。ただただ誇りに思う。フィジカル的にも、メンタル的にも、スピリチュアルにも、感情面でも、彼は戻ってきた。この1年半から2年の間、彼の成長は明らかだし、このリーグにふさわしい理由も、ここで何ができるのかも示している。コーチ陣が彼を信頼して、重要な時間帯で起用し、彼がプレーで応えた。そして自分も同じコートに立っている。これ以上の気持ちはないよ」

 一方のブロニーは、父とプレーすることには冷静だ。今はそれ以上に“ブロニー・ジェームズであること”を証明しようと努めている。

「試合にどう影響を与えて、どうやって勝つかだけを考えています。(父とは)一緒にバスケットをやってきた時間が長いので、そこまで特別ではありません。今は2年目ですし、自分を証明して、より良い選手になることだけ考えています。Gリーグでは自分のプレーをして、可能な限りアグレッシブでいるようにしています。そうすることで、トップチームでプレーする機会を得たときに、ルカ(・ドンチッチ)や父、AR(オースティン・リーブス)たちと一緒でも自然にプレーできるようになるんです」

 今は選手やコーチ陣、球団関係者、そしてメディアやファンたちも、“GOATの息子”ではなく、ブロニー・ジェームズとして贔屓目なしにそのプレーを見ている。

 ラスベガスやシアトルに球団が増設されたとしても、NBAプレーヤーに与えられる席数は少ない。ブロニーはその権利を誰の力も借りず、自身の手で勝ち取ろうとしている。

文=Meiji

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