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シャックが世界初のプロダンクリーグ「DUNKMAN」設立を発表…五輪レベルの採点基準、優勝賞金は8000万円

2014年のダンクコンテストでベン・マクレモアと共演したシャキール・オニール[写真]=Getty Images

■話題のイベントがプロスポーツに

 シャキール・オニール(元オーランド・マジックほか)が、世界初のプロダンクリーグ『DUNKMAN』の設立を発表した。

 人気番組『Inside the NBA』でお馴染みのTNTスポーツ、リーボックを所有する世界最大級のブランドプラットフォームであるオーセンティック・ブランズ・グループ、国際的な製薬会社イーライリリーとのパートナーシップにより実現する。プレスリリースによると、昨年のテレビシリーズの成功を受けて、『DUNKMAN』は完全なるプロスポーツへと進化し、世界中のトップダンカーにその才能を披露する場を提供することになるという。

2025年にダンクコンテスト3連覇を達成したマック・マクラング[写真]=Getty Images


 昨年の『DUNKMAN』は紛れもなく、NBAのダンクコンテスト以上の興奮をさらった。審査員にはオニールのほか、ダンクコンテスト3連覇を果たしたGリーグMVPのマック・マクラング(シカゴ・ブルズ)や、歴代最高ダンカーであるヴィンス・カーター(元トロント・ラプターズほか)、“スーパーマン”の異名を持つドワイト・ハワード(元オーランド・マジックほか)など、NBAの新旧トップダンカーたちが集結。チャンピオンに輝いたジョーダン・キルガノンは、自身の代名詞であるスコーピオンダンクはもちろんのこと、カーターの前で人越えウインドミル&ハニーディップという超高難易度なダンクをメイクし、会場を総立ちにさせた。

 2026年夏に初開催が予定されている『DUNKMAN』には、世界中から集められた24人のダンカーが参加。大会形式は4つのグループステージイベントで構成され、勝ち抜いた者がファイナリストとして世界選手権でタイトルを争うことになる。

■シャックコミッショナーの思い

現役時代は自身も豪快なダンクでファンを魅了した[写真]=Getty Images


 なぜオニールは今、ダンクに注目したのか。その背景には、NBAオールスターのスラムダンクコンテストが“特別感”を失ってきたことがあるかもしれない。

『DUNKMAN』の思惑は、オールスター企画として消費されてきたダンクを、独立したスポーツ商品へ作り替えること。ダンクはバスケットボールの一部でありながらも、ソーシャルメディア先行の現代においては単体で拡散する力を持つ。事実、キルガノンはInstagramに約180万人のフォロワーがおり、身長163センチながらも番組のハイライトダンクを披露したタイ・ジャクソンも同プラットフォームで約36万人のフォロワーを抱えている。

 驚くべきは、その賞金だ。チャンピオンに用意された賞金は50万ドル(約7900万円)。これは前回のテレビシリーズの2.5倍に匹敵する金額であり、2026年のNBAダンクコンテスト覇者の賞金が総額10万5000ドル(約1700万円)であったことを踏まえると、いかに高額かお分かりいただけるのではないだろうか。

 コミッショナーを務めるオニールは、ダンクをただのコンテストではなく、競技として独立させ、プレーヤーたちがキャリアを築けるような競技にしたいという考えを示している。

引退後は様々なイベントに登場しているシャキール・オニール[写真]=Getty Images


「これらのアスリートは革新者であり、DUNKMANは彼らに世界的な舞台、真剣勝負の環境、そして自分たちの好きなことをしてキャリアを築く機会を与えます。我々はダンクを、一夜限りのコンテストから、両足で踏み切る競技の中で最も成長しているプロスポーツへと変革しているのです」

 また、『TNTスポーツ』のチーフコンテンツオフィサーを務めるクレイグ・バリーも声明を発表。このプロジェクトが、スポーツファンとカルチャーファンの双方に届く可能性に言及した。

『AP通信』によると、採点は個人の裁量ではなく、“オリンピックレベル”のスコアリングシステムを採用。専門審査員が明確な基準のもと勝ち上がりを決定するといい、リーグ構造と基準の双方を整えることで、持続的な興行を目指す意向だ。

 見世物から、プロスポーツへ。シャックはダンクの熱狂に、未だかつてない付加価値を見出そうとしている。

文=Meiji

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