2025.04.16

ジョー・デュマースがペリカンズの球団社長に就任…ピストンズで3度の優勝に貢献した名ガード

ピストンズにフロントとしても尽力していたデュマース(左)/写真は2008年[写真]=Getty Images
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 4月15日(現地時間14日)、バスケットボール殿堂入りのジョー・デュマース(元デトロイト・ピストンズ)がニューオーリンズ・ペリカンズの球団社長に就任すると報じられた。『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者が伝えている。

 アメリカ出身で現在61歳のデュマースは、1985年から1999年にかけてピストンズ一筋でプレー。NBAオールディフェンシブチームに合計4度選ばれるなど、リーグ随一の守備力でチームをけん引し、1989年・1990年にはリーグ制覇を成し遂げた。また、気性の激しい選手が揃っていた当時のピストンズの中でも、デュマースは紳士的な振る舞いをするプレーヤーとしても知られ、1996年にはスポーツマンシップ賞が贈られた。

 6度のオールスターを果たしたガードは、引退後もチームフロントとしてチームに在籍することに。チームづくりにおいて辣腕を振るい、オールスタービッグマンであるラシード・ウォーレス(元:ポートランド・トレイルブレイザーズほか)の加入に尽力。結果として、球団は2004年に3度目の優勝を手にし、デュマースの背番号「4」は永久欠番となった。

 デュマースは2014年にピストンズを離れ、その後はサクラメント・キングスの戦略チーフやNBAリーグ事務局のバスケットボール運営担当副社長として活躍。その手腕を買われ、今後はペリカンズの一員としてチーム構成に携わる。

 今シーズン、ペリカンズは21勝61敗でウェスタン・カンファレンスの14位に沈み、2年連続のプレーオフ進出はかなわず。2019年にドラフト1位で入団したザイオン・ウィリアムソンを軸にチーム作りを進めてきたが、エースの出場率は出場可能な試合のうち45パーセントと、フロントが期待するような働きは十分に残せていない。

 アンソニー・デイビス(現:ダラス・マーベリックス)が退団して以降、プレーオフも最高で1回戦出場と、優勝争いの本命にはなり切れていないペリカンズ。デュマースの加入によって、強豪ひしめくウェストの上位に名乗りを上げることはできるだろうか。

唯一無二のダイナミックさが特徴のザイオン[写真]=Getty Images

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