2025.04.19

スパーズのポポヴィッチHCが病院へ搬送、現在の容態は安定…昨年11月から健康上の理由で療養中

長らくコートサイドから離れているポポヴィッチHC[写真]=Getty Images
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 昨年の11月から健康上の理由により、チームから離脱していたサンアントニオ・スパーズグレッグ・ポポヴィッチHC(ヘッドコーチ)。現地時間2月27日にはシーズンアウトがクラブから発表され、軽い脳卒中と診断されていた名将は治療に専念することとなった。

 来シーズンでの完全復帰が期待されていたなか、ポポヴィッチHCに再びトラブルが生じた模様。現地メディア『Bleacher Report』によると、現地4月15日にレストランで食事をしていた際、ポポヴィッチHCは気を失ってしまったという。病院へ搬送される事態となったが、現在は自宅へ戻り容体も安定している。

 現在76歳のポポヴィッチHCは1988年からスパーズのコーチ陣に加わり、1996年からは指揮官としてチームをけん引。これまでに5度のリーグ優勝を成し遂げ、2021年の東京オリンピックでは男子アメリカ代表ではチームを金メダルに導いた。コーチとしてNBAの歴代最多勝利数を保持している大ベテランであり、業界きっての名指導者として知られている。

 ポポヴィッチHCが離脱した今シーズン、スパーズはミッチ・ジョンソンAC(アシスタントコーチ)を暫定的な指揮官に据え、34勝48敗(ウェスタン・カンファレンス13位)でシーズン終了。ビクター・ウェンバンヤマステフォン・キャッスルなど、期待の新人らが注目を集めた。

 常勝軍団としてリーグを長らく席巻してきたスパーズだが、2019-20シーズンからはプレーオフの舞台から遠のいている。今回のアクシデントにより、度々話題に上がってきたポポヴィッチHCの勇退もさらに現実味を帯びていくかもしれない。

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