2025.05.03
5月3日(現地時間2日)、サンアントニオ・スパーズのグレッグ・ポポヴィッチHC(ヘッドコーチ)が指揮官を勇退すると報道。リーグに衝撃を与えたこのニュースに、彼の愛弟子の1人が早くも言及している。
ゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーHCは、3日のヒューストン・ロケッツ戦に向けた記者会見に出席。彼が着用していたTシャツにはポポヴィッチHCがプリントされており、「“ポップ”(ポポヴィッチHCの愛称)がこのTシャツを見たら怒るだろうね。どうしようもない田舎者だってさ」と、ユーモアを交えながら語り始めた。
「ポップにはただただ、感謝を伝えたい。スパーズに対しても同様だ。彼は私にとって、私のキャリアにとって本当に大きな存在だよ。球団にとってはとてもエモーショナルな日だろう。ポップが影響を与えた人々の数、そして影響を与えたコーチの数。これは素晴らしいの一言に尽きる」
カーHCは選手時代、計4シーズンにわたりスパーズに在籍。バックアップガードとしてポポヴィッチHCから薫陶を受け、2002-03シーズンには優勝メンバーの一員となった。選手引退後もポポヴィッチとの関係は続き、ウォリアーズの指揮官に就任したあとも、両チームが戦うときには仲睦まじく談笑する場面がたびたび見られていた。
「ポップは私の人生で最も大切な人の1人だけど、そのほとんどはバスケットボールを超えた理由が背景にある」と語るカーHC。「今日は悲しい日であると同時に、勇気づけられる日でもある。なぜなら、これは彼や組織にとって、彼が次の役割へ進む自然な流れだと思うから」とコメントし、直近は健康上の問題が続いていたポポヴィッチHCを気づかう様子も見せた。
「今日は色々な感情が混ざっている。純粋なポップへの愛。彼が成し遂げてきたこと、スパーズへの感情。彼に関わるすべての人にとって、とてもエモーショナルな日になるだろう。ありがとう、ポップ。あとでシャツは脱ぐからさ(笑)。愛しているよ。またすぐに会おう」
ポポヴィッチHCから影響を受けた多くの人物の中でも、特に強い結びつきを持ったカーHC。現在はロケッツとのプレーオフを戦っている最中だが、シーズンが落ち着いたあとは、ぜひとも名将との話に花を咲かせてもらいたい。
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