2025.08.29
フィラデルフィア・セブンティシクサーズは7月15日(現地時間14日)、ポール・ジョージが左膝の関節鏡視下手術を受けたことを発表した。これは最近行われたワークアウト中に発生した負傷への処置とのことで、すでに手術は成功しておりトレーニングキャンプ開始前に再評価が行われる予定だという。
2025-26シーズンでNBAキャリア16年目を迎えるベテランであるジョージは、2010年のNBAドラフトでインディアナ・ペイサーズから全体10位指名を受けてNBAデビュー。2013年にはMIP(最優秀躍進選手賞)を受賞し、これまで9度のNBAオールスター選出を果たしている。オクラホマシティ・サンダーでプレーした2019年にはスティール王に輝き、オールNBAファーストチームにも選ばれている。その後、ロサンゼルス・クリッパーズを経て2024年からシクサーズでプレーしている。
シクサーズと4年総額2億1200万ドル(1ドル=147円換算で約313億円)の大型契約を締結したジョージだったが、移籍初年度となる2024−25シーズンは左膝と内転筋の負傷に悩まされた。出場試合数は41試合と半分以下に留まり、平均16.2得点とキャリア2年目の2011−12シーズン(12.1得点)以来となる低いスタッツを残すこととなった。シクサーズのファンからは「(本人が出演する)ポッドキャスト番組の配信数の方が出場試合数よりも多い」という皮肉まで言われる始末であり、シクサーズの1年目は本人にとって苦しいシーズンとなった。
5月に35歳になりキャリアの晩年を迎えているジョージは、シクサーズでの巻き返しを誓う。シクサーズはジョージのみならず、ジョエル・エンビードやタイリース・マクシー、昨シーズンのルーキーであるジャレッド・マケインらが相次ぎケガに悩まされ、昨シーズンの戦績は24勝58敗(勝率29.3パーセント)に終わっている。優勝候補とされながらポストシーズン出場も叶わなかったシクサーズにとって、汚名返上にはジョージの復調は不可欠だろう。
なお、昨シーズンわずか19試合の出場にとどまったエンビードも4月に同じく左膝の鏡視下手術を受けており、トレーニングキャンプ開始までには回復する見込みとのこと。リベンジを誓う来シーズンのシクサーズに注目したい。
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