2025.07.15

血栓で離脱していたウェンバンヤマが完全回復へ…オフには中国や日本で過ごす姿も

コート復帰の許可が下りたことを明かしたウェンバンヤマ [写真] = Getty Images
バスケ情報専門サイト

 サンアントニオ・スパーズビクター・ウェンバンヤマが、右肩の深部静脈血栓症から回復したことを明かした。7月15日(現地時間14日、日付は以下同)付のフランスの新聞『L’EQUIPE』の記事で本人が語っている。

 同報道によると、チーム関係者も、ウェンバンヤマにプレー復帰の許可が下りたことを認めているとのこと。離脱当初の想定では9月のトレーニングキャンプまでに復帰する見通しだったが、想定よりも早くコンディションが整った模様。記事の中で、本人は以下のようにコメントしている。

「正式に復帰の許可をもらったんだ。ついさっきの出来事で、(取材時の12日時点で)数時間前にスパーズのメディカルスタッフからゴーサインをもらったばかりなんだ。ふぅ、やっとまた少しバスケができるよ」

 ウェンバンヤマは2023年にドラフト1位指名でスパーズに入団しNBAデビュー。レブロン・ジェームズから“宇宙人”と呼ばれるなどNBA入り前から注目を集めていた大型ルーキーは、1年目でブロック王に輝きNBAオールディフェンシブファーストチームにも選出を果たし、史上6人目となる満場一致での新人王を獲得した。

 2年目の2024-25シーズンも序盤から活躍を続け、自身初のNBAオールスターにも出場したが、オールスター開催直後に右肩の血栓が見つかり戦線離脱となった。レギュラーシーズンの出場試合数は46試合に終わったものの、その間に176ブロックを記録し、2年連続のブロック王に輝いた。昨シーズンの平均スタッツは、24.3得点11.0リバウンド3.7アシスト3.8ブロックをマークしている。

 ウェンバンヤマはオフシーズンに中国の少林寺で10日間の修行を実施。その後日本にも滞在し、ゲームセンターやサッカーを楽しむ様子が本人のSNSアカウントを通して投稿され、話題を呼んでいる。現地メディア『ESPN』によると、ウェンバンヤマは少林寺での修行について「自分自身をより深く理解するために、異なるトレーニング手法を試したかった」と語っている。

 先週11日には、ラスベガスで開催しているNBAサマーリーグをディアロン・フォックスジェレミー・ソーハンらとともに観戦していたウェンバンヤマ。3年目の来シーズン、コートに復活した“宇宙人”による異次元の活躍に期待したい。

ビクター・ウェンバンヤマの関連記事

NBAの関連記事