2025.05.04

「29年間の一部になれて光栄」ウェンバンヤマが指揮官勇退のポポビッチへメッセージ

HC退任のポポヴィッチ(左)にウェンバンヤマ(右)がメッセージ [写真] = Getty Images
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 5月3日(現地時間2日)、サンアントニオ・スパーズグレッグ・ポポヴィッチのHC(ヘッドコーチ)退任と球団社長就任を発表した。ポポヴィッチは今シーズン序盤の2024年11月に脳卒中のためチームを離脱しており、2025年2月末にはシーズン中の復帰がないことを明らかにしていた。ポポヴィッチの離脱中に指揮をとっていたミッチ・ジョンソンAC(アシスタントコーチ)が正式にヘッドコーチになることも合わせて発表されている。

 現在76歳のポポヴィッチは、1988年にスパーズのACとしてコーチとしてのNBAキャリアをスタートした。1996年にスパーズのHCに就任すると、1998-99シーズンではフランチャイズ初の優勝を達成。HCとして在籍した29年間で5度のリーグ制覇を成し遂げている。

 現在ゴールデンステイト・ウォリアーズの指揮官を務めるスティーブ・カーは、1999年のスパーズ優勝メンバーの一員である。他にも、ティム・ダンカン、マヌ・ジノビリ、トニー・パーカー、カワイ・レナード(現ロサンゼルス・クリッパーズ)など、ポポヴィッチの指導の下NBAのキャリアに華を咲かせた名選手は枚挙に暇がない。2023-24シーズンからNBA入りしているビクター・ウェンバンヤマもその一人である。

 そのウェンバンヤマが、自身のSNSアカウントを通じてポポヴィッチに次のようなメッセージを送っている。

「29年間。コーチ、あなたの知恵やリーダーシップ、そしてあなたが築き上げた文化に感謝しています。何よりも、あなたが偉大であり、感動を与えてくれる人であるということに感謝しきれません。あなたの29年間の一部になれたことを光栄に思います。新たな章での成功をお祈りしています」

 X(旧Twitter)のメッセージは、GOAT(史上最も偉大な人物)を意味するヤギの絵文字で締めくくられている。現在は静脈血栓症により戦線離脱しているウェンバンヤマだが、球団社長となったポポヴィッチと新たな形での信頼関係を結び、来シーズン以降のスパーズを牽引していくことが期待されている。

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