2025.08.27

「ウェンビーとヤニスのハイブリッド」スペインのトップチームに加入した脅威の13歳

FCバルセロナのトップチームに13歳が昇格 [写真] = Getty Images
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 スペインのFCバルセロナで、ユースからトップチームに昇格を果たした13歳が大きな注目を集めている。

 ブルキナファソ出身のモハメド・ダボネは今シーズン、バルセロナのユースチームの一員としてNext Genユーロリーグでプレー。身長211cmのダボネは、224cmという長いウイングスパンを武器に4-5歳年上の選手を圧倒し、注目を集めた。「ビクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)とヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)のハイブリッド」と称され、一部メディアでは“ウェンビー・アデトクンボ”や“ヤニス2.0”というニックネームがつけられることとなった。

 アメリカのメディア『Sports Illustrated』はダボネのトップチーム入りを取り上げ、バルセロナのトップチームでさらに成熟した選手に育成されることに期待を示し、13歳でのトップチーム入りを「将来の可能性を広げる重要な一歩」と称賛した。バルセロナは、かつてパウ・ガソル(元ロサンゼルス・レイカーズ他)やマルク・ガソル(元メンフィス・グリズリーズ他)、リッキー・ルビオ(元ミネソタ・ティンバーウルブズ他)らがNBA入り前に所属していたチームとしても知られている。

 かつて“神童”と呼ばれたルビオは、14歳11か月24日という年齢でスペイン一部リーグのリーガACBでデビューを飾った。ダボネは10月に14歳を迎えることから、もし公式戦に出場するとなった際はルビオが保持しているプロデビューの史上最年少記録を塗り替えることとなる。なお、現在ロサンゼルス・レイカーズで活躍しているルカ・ドンチッチは、同じスペインのレアル・マドリードの一員として16歳2カ月2日という年齢でプロデビューを飾っている。

 身長やプレーのレベルがあまりに高いレベルにあるためか、一部SNSでは「ダボネは本当に13歳なのか?」と疑問視する声も少なくない。FIBA 3X3のプレイヤーリストに登録されている同姓同名の選手データには「トーゴ出身の17歳」と記載されていることも、疑惑を強めてしまっている。

 ダボネが本当に2011年10月生まれの13歳だった場合、NBAドラフトの対象となるのは18歳を迎える2030年となる。ルビオやルカ・ドンチッチ(ロサンゼルス・レイカーズ)、ウェンバンヤマらと同様に欧州トップチームでの経験を重ねた上でNBA入りを果たすこととなるのか。脅威の13歳に注目が集まっている。

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