2025.12.05
ミルウォーキー・バックスは、アレックス・アデトクンボと2ウェイ契約を締結した模様。10月14日(現地時間13日、日付は以下同)、現地メディア『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者が報じている。
24歳のアレックスは、バックスの大黒柱であるヤニス・アデトクンボの弟である。これによって、既に再契約が発表されている兄タナシス・アデトクンボを含め、バックスのロスターには3人の兄弟が登録される。1つのチームに3人の兄弟が所属するというNBA史上初の出来事となった。
アレックスは以前にもミルウォーキーでプレーした経歴をもつ。2022年から2024年の2シーズンにかけて、バックスの傘下であるGリーグのウィスコンシン・ハードに所属していた。当時はNBAのロスター入りを果たせなかったが、この度晴れて2ウェイ契約選手としてNBA入りを実現し、同時に歴史的な瞬間の当事者となった。
アデトクンボ兄弟は、現在36歳の長男フランシス・アデトクンボを筆頭に、33歳の次男タナシス、30歳の三男ヤニス、27歳の四男コスタス・アデトクンボ、そして五男アレックスの5名で構成されている。コスタスは2019-20シーズンにロサンゼルス・レイカーズに2ウェイ契約選手として所属しており、“バブル”下でリーグ制覇を経験。2021年にはタナシスとヤニスがバックスの一員として優勝を達成しているため、5兄弟のうち3人がNBAチャンピオンの経歴をもつ。
リーグを代表するスーパースターでもあるヤニスは、2013年にバックスに入団しNBAデビュー。徐々に頭角を現し2017年にMIP(最優秀躍進選手賞)を受賞すると、2019年、2020年と2年連続でシーズンMVP選出を果たす。2020年はDPOY(最優秀守備選手賞)も獲得しており、翌年の2021年にはオールスターMVPにも輝いている。MIP、MVP、DPOY、オールスターMVPの4つのアワードを全て受賞しているのはリーグ史上ヤニス1人のみである。
ヤニスがNBAの舞台で輝きを放ったミルウォーキーの地に、2人の兄弟が集まった。ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズと息子ブロニー・ジェームズが実現したように、アデトクンボ兄弟3人が全員が同じコートに立ち、さらなる歴史を作る姿を見ることはできるか。バックスの新シーズンに注目が集まる。
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