2025.07.17

ブラッドリー・ビールが2年16億円でクリッパーズに移籍…サンズとバイアウトに合意

クリッパーズへの移籍が報じられたブラッドリー・ビール(中央) [写真] = Getty Images
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 ブラッドリー・ビールフェニックス・サンズと契約バイアウトで合意し、ロサンゼルス・クリッパーズと2年総額1100万ドル(1ドル148円換算で約16億円、為替換算は以下同)の契約で合意に至った模様。現地メディア『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者が報じている。ウェーバーをクリア次第、正式加入が見込まれる。

 2023-24シーズン開幕前にワシントン・ウィザーズからサンズへ移籍したビールだったが、同シーズンはプレーオフ1回戦敗退、2024-25シーズンはプレーオフ出場を逃すという結果に終わっており、デビン・ブッカーケビン・デュラント(ヒューストン・ロケッツ)との“ビッグ3”は期待された成果を残すことができないまま解体に至った。

 報道によると、ビール側はサンズから他チームとの交渉許可を得ており、この数週間にわたって複数チームとのミーティングを実施していたという。クリッパーズの他にマイアミ・ヒート、ミルウォーキー・バックス、ミネソタ・ティンバーウルブズ、ロサンゼルス・レイカーズがビール獲得に興味を示していたが、最終的にビール本人の希望からクリッパーズの加入が決まったようだ。

 ビールは、サンズとの契約で残っている2年約1億1000万ドル(約163億円)のうち、約1390万ドル(約21億円)を放棄する形でサンズとの契約解除に合意した。サンズは残った金額をこの先5年間で分割して支払うものとみられている。

 サンズのオーナーであるマット・イシュビア氏は昨シーズン終了時にチームの再建を名言しており、ロスターの大幅な刷新を進めている。ビールに先立ち“ビッグ3”の一角であるデュラントをロケッツに放出し、対価としてジェイレン・グリーンディロン・ブルックスを獲得。さらに、クリーブランド・キャバリアーズでアシスタントコーチを務めていたジョーダン・オットを新たなヘッドコーチとして迎え入れた。

 一方のクリッパーズは、ビールの加入によって、カワイ・レナードジェームズ・ハーデンを含む新たな“ビッグ3”を組成することとなった。2024-25シーズン終了後には、バックスからFAとなっていたブルック・ロペスや、ノーマン・パウエルの放出を絡めた三角トレードでユタ・ジャズからジョン・コリンズを次々に獲得するなど、こちらも積極的なロスター再編を進めている。

 デュラントとビールという2人のオールスター選手を放出し“ビッグ3”を解体したサンズと、レナードとハーデンにビールを加えて新たな“ビッグ3”を生んだクリッパーズ。このトレードが来シーズンどのような結果に繋がるか、注目したい。

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