2025.07.24
今夏ロサンゼルス・クリッパーズは、3チーム間トレードでノーマン・パウエル(現マイアミ・ヒート)が退団し、ドリュー・ユーバンクス(現サクラメント・キングス)をウェイブ(保有権放棄)した一方で、複数の選手が加わった。
ジェームズ・ハーデンとニコラ・バトゥームと再契約を結び、パウエルを放出したトレードでビッグマンのジョン・コリンズを獲得。さらにFA(フリーエージェント)戦線でビッグマンのブルック・ロペスと2人のベテランガードを補強。
クリッパーズはフェニックス・サンズとの契約バイアウトが成立したブラッドリー・ビール、制限なしFAだったクリス・ポールも加え、契約下にいるカワイ・レナード、イビツァ・ズバッツ、ボグダン・ボグダノビッチ、クリス・ダン、デリック・ジョーンズJr.とともに豪華戦力を作り上げた。
その過程で注目されていたのが背番号。これまでビールはワシントン・ウィザーズとサンズで3番を着用してきたのだが、“CP3”のニックネームで知られるポールもキャリア20シーズンすべてで3番を身にまとってプレーしてきた。
どちらも“背番号3”が定着しているベテランなのだが、7月23日(現地時間22日)にクリッパーズのバスケットボール運営部代表を務めるローレンス・フランクがオンライン会見に応じ、ポールがこれまでと同様に背番号3を着用すると話していた。
「彼(ビール)はNBAキャリアでずっと3番を着用してきた。オールスターに3度選ばれてきた。3番を着用して1万7000得点以上(1万7257得点)を積み上げてきたんだ。ただ、彼にはクリスにとってジャージーがどんな意味を持つのか、どうして“CP3”の愛称がついているのかも分かっていた。そこでクリスがクリッパーズへ戻って来ることになり、ブラッドは自ら率先してクリスへ背番号3を渡すことにしたんだ」
これまでクリッパーズでは計500人もの選手が公式戦で少なくとも1試合プレーしてきた。そのうち、背番号3は14選手が着用してきたのだが、ポールが2011-12から2016-17までの6シーズンで身にまとってから昨シーズンまでの期間、背番号3に袖を通した選手は皆無。
ポールがクリッパーズへ復帰することはつい先日まで決まっていなかったとはいえ、通算4023アシスト、平均9.8アシストでいずれもフランチャイズ最多記録を誇る男は、引退後に永久欠番となる可能性を秘めていたため、今シーズンの背番号3の着用は誰もが納得できるのではないだろうか。
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