2025.06.13
一流のアスリートがしのぎを削り合う、多くの観客を熱狂させる華やかな舞台に立つ反動として、メンタルの不調を訴える選手が少なくない現代のNBA。デマー・デローザン(サクラメント・キングス)やケビン・ラブ(マイアミ・ヒート)、渡邊雄太(現:千葉ジェッツ)なども、過去にメンタルの不調に悩んでいたことを明かしている。
先日、現地の映像コンテンツ『School of Hard Knocks』で公開されたインタビューに、ボストン・セルティックスでプレーするジェイレン・ブラウンが登場。進行役との対話を通じ、自身のメンタルや、これからリーグに順応していく若手にアドバイスを送った。
インタビューが始まると、「不安や、うつ病と戦ってきた」と口を開いたブラウン。自身の精神的に追い込まれた過去があったと振り返りつつ、その経験が今の立ち振る舞いにも生かされていると話した。「非常に暗い場所に行ったこともあるが、その暗い場所が私の光を輝かせることを可能にしたと感じているよ」。
また、若手選手への指針を尋ねられたブラウンは「誰もがいつか、困難に直面するものだ。植物でさえ、日光の得るために苦労するのだから」と語りつつ、“月”と“太陽”を引き合いに言葉を残した。
「人々はあなたを真似したり、批判するだろう。あなたのスタイルや言葉遣い、することのすべてを。月は太陽の光を奪うかもしれないが、太陽は依然として毎日輝いている。その二つを混同してはいけない」
精神的に成熟しきっていないままリーグ入りを果たした選手たちにとって、富と名声を手に入れられる“太陽”と、周囲からの過度な期待や批判といった“月”のギャップは想像以上に大きいものなのだろう。NBAで選手会副会長も務めるブラウンの言葉が、1人でも多くの選手が自身の精神面を大事にする意識を持つことに寄与してもらいたい。
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