2025.08.02
2016年にNBA入りして以降、ボストン・セルティックス一筋でプレーを続けてきたジェイレン・ブラウン。リーグ屈指のウイングにまで上り詰めたタレントは、このオフシーズンで大きな環境の変化を迎えるかもしれない。
現地メディア『Sports Illustrated』のクリス・マニックス氏によると、サンアントニオ・スパーズがブラウンの獲得に強い関心を持っている模様。ミルウォーキー・バックスのエースであるヤニス・アデトクンボにも興味を示しているようだが、ステフォン・キャッスルの放出を避けたいスパーズにとっては、可能性は比較的薄いようだ。
セルティックスは主力陣の契約金が重くのしかかり、サラリーキャップ超過の罰則を避けるために、タレントの放出が濃厚となっている。ブラウンもその候補者に挙げられており、2023年に締結した5年総額3億400万ドル(約440億円)の契約を処理しながら莫大なアセットを手にいれられるとあれば、セルティックスにとっては理想的な状況になるだろう。
“怪物”ビクター・ウェンバンヤマを迎えて2年が終わり、来シーズンにはプレーオフ出場が大きく期待されるスパーズ。今年のドラフトでも全体2位指名権を引き当てるなど、トレードでは強気な交渉も仕掛けられる一方で、チームのタイムラインを合わせることが重要な意味を持つとマニックス氏は指摘している。
「ディアロン・フォックスは20代後半、ヤニスも30代前半です。スパーズが最も避けたいのは、その選手たちが年齢的にピークを過ぎた後にロスターが高齢化し、ウェンバンヤマが『これから自分とプレーする若い選手はどこにいるんだ?』と考える状況でしょう」
キャッスルを手元に残したいスパーズ、そして上位指名権を獲得したいセルティックスの思惑が一致していることで、十分に成立の見込みがあるこのトレード。「フォックス、ブラウン、キャッスル、そしてウェンビー。彼らがチームを支え、来シーズンのウェスタン・カンファレンスでチャンピオンシップを争うチームになるでしょう」と、マニックス氏は今後の展望を語っている。
エースのジェイソン・テイタムがアキレス腱断裂の大ケガを負い、加えて主力陣の取捨選択にも頭を悩ませているセルティックス。6月末に開催されるドラフトの結果も踏まえて、早々に今後のプランを練る必要がありそうだ。
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