2025.06.08

今夏スパーズと延長契約締結の資格を手にするフォックス「そうなることを願っている」

今季途中にスパーズへ移籍したフォックス[写真]=Getty Images
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 今シーズンのサンアントニオ・スパーズは、オールスタービッグマンのビクター・ウェンバンヤマがオールスターブレイク後に右肩の深部静脈血栓症と診断されて戦線離脱。ウェスタン・カンファレンス13位の34勝48敗に終わり、6シーズン連続でプレーオフ進出を逃がすこととなった。

 今年2月4日(現地時間3日、日付は以下同)に成立した3チーム間のトレードで、元オールスターガードのディアロン・フォックスを獲得も、ウェンバンヤマとのデュオは5試合(2勝3敗)しか実現せず、そのフォックスも左手小指腱の損傷修復手術を受けたことで、3月中旬にシーズンを終えていた。

 とはいえ、このチームには新人王に輝いたガードのステフォン・キャッスル、デビン・バセル、ハリソン・バーンズジェレミー・ソーハンケルドン・ジョンソン、ジュリアン・シャンパニーといった選手たちが在籍していて、今年のドラフト1巡目全体2位指名権を獲得しただけに、未来は明るいと見ていいだろう。

 NBA入りから約8シーズンを過ごしたサクラメント・キングスを退団し、スパーズへ加入したフォックスは、17試合の出場で平均19.7得点4.3リバウンド6.8アシスト1.5スティールをマーク。来シーズンはトレーニングキャンプからチームへ合流し、ウェンバンヤマらとケミストリーを醸成して開幕を迎えることが期待されている。

 6月7日に現地メディア『Houston Chronicle』へ公開された記事の中で、フォックスは「順調さ。手術はうまくいったんだ。今はもう(練習の)許可が下りたから、少し5対5をプレーしたり、コンタクトありのこともやっている。だから来年(来シーズン)に向けて準備しているよ」と、順調な回復を見せている。

 また、27歳のスコアリングガードは、今夏スパーズと4年で最大2億2860万ドル(約329億1840万円)の巨額な延長契約を結ぶ資格を有していて、「もちろんそうなることを願っている」とチームとの長期契約を望む言葉も残していた。

 ウェンバンヤマにフォックスという魅力的なデュオを擁するスパーズが、来シーズンに低迷から脱却してプレーオフへ進むことができるか注目していきたい。

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